敬老の日花形大闘牛大会

沖縄県闘牛実況アナウンサー伊波大志

2013年09月11日 13:09




強豪激突!

9月15日石川ドーム 敬老の日闘牛


 敬老の日(功労感謝)花形大闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が15日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われる。
今年20回目の闘牛で宜野湾闘牛組合主催は2回目。8月18日以来約一ヶ月ぶりの闘牛大会となったが、県内各地の単位組合から選抜した22頭による11取組が予定されている。勢いに乗る一線級や新顔など多士済々のメンバー構成となり、注目度が高まっているが、目玉は結びの一番。徳之島で実績を残した中量級強豪同士の対戦で、勝牛は一気にトップグループ入りとなりそう。

入場料は大人3000円(女性は2000円)中高生1000円。小学生以下は無料。

「大一番」 蜂男トガイー来夢 対 天蛇白宝 

両牛、荒技速攻を得意としているので、対戦開始早々から攻守ところを替える大激戦が期待できる。蜂男トガイー来夢(4勝1敗)は徳之島からの移籍牛で名牛鮫島号(たくまトガイー)の血統で知られる。6月2日の大会(読谷組合主催)で沖縄デビュー。序盤から突き、割りを交えての強烈な押し込みで宮城花形(旧名新力號)を圧倒し、評判通りの強さを見せた。徳之島で一敗しているが、15分超の大熱戦の末に負けた相手は強豪富士若。富士若のその後の大活躍を見れば、蜂男トガイー来夢にもこの先「伸びしろ」が期待できそうだ。序盤から前へ前へと力強く出るタイプで、ツボにはまった場合の攻撃力は相当なものがある。ただ、スタミナも気になるところで10分をメドに勝機をつかめるかどうかが勝敗のポイント。

対する白宝(6勝1敗)は昨年5月徳之島中量級王座に挑戦((康貴大力に6分で敗北)するなど徳之島の上位戦線で活躍。昨年沖縄入りし、こちらはすでに2勝を上げている。初黒星後からは3連勝となり、再上昇の気配濃厚となっているが、今回は正念場。荒技の蜂男トガイー来夢を下せば、評価急上昇は確実。沖縄でも中量級王座挑戦牛の有力な一頭に躍り出るだろう。今回のポイントは「守り」。強引に出てくると見られる蜂男トガイー来夢を食い止め、消耗戦に持ち込めるかどうかにかかっている。

「その他の見どころ」

2番戦の戦闘大主は5月全島以来。ダイナマイト一撃を豪快に打倒し、観客の度肝を抜いたが、旋律感あふれる戦いをまた披露できるかどうか。3番戦も注目のカード。11勝1敗の好成績を誇る荒岩台風と徳之島から沖縄入り3連勝と絶好調の武装戦線牙狼の激突は一瞬のスキを突かれた方が即敗走の荒っぽい展開が予想され、見ごたえ十分となりそう。5番戦は雷神丸(旧名は梵天丸)の戦いが焦点。こちらも元徳之島牛で沖縄初場所。徳之島で5勝を上げ、キャリアは豊富だ。快進撃だったデビュー時のデキに近づけばもう一花咲かせることができるだろう。


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