読谷闘牛大会
石山玄皇、快勝
蜂男トガイー、沖縄初場所を飾る
前月に春の全島闘牛大会(5月12日)が終了し、今年前半の闘牛を締めくくったばかりだが、闘牛界は早くも後半戦に突入。
その第一弾となる読谷闘牛大会(主催・読谷闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が2日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
県内各地からの闘牛ファンや観光客など約500人がつめかけ、次々に繰り広げられた10組の対戦を楽しんだ。勝負が決まる場面では歓声やどよめきが起きていたが、観客は2時間40分にわたって闘牛の迫力を堪能した。
注目の対戦が数番あったが、闘牛界後半戦に高らかに名乗りを上げたのは石山玄皇、蜂男トガイ来夢、隆羽白鵬の3頭。
3番戦に出場した隆羽白鵬(900kg)は序盤の荒技速攻で知られるかめくらパンダの攻めを難なくかわし、あっという間に逆襲の腹取り一発。対戦開始1分余で文句なしの圧勝を収めた。快進撃(無敗を)続けている新鋭牛だけに今後一段と注目を集めるだろう。
2番戦の蜂男トガイ来夢(950kg)は宮城花形(旧名新力号)と対戦。対戦開始早々、右、左と連続で割り技を放ち、間髪を入れず一気の押し込みに出ると、宮城花形は脱兎のごとく敗走。トガイは徳之島からの移籍で沖縄入り初場所を飾った。徳之島でも知られた人気花形牛だっただけに今回の鋭い動きは予想の範囲。次戦は大きな期待を集めることになりそう。
結びの大一番に登場した石山玄皇は白龍王にワンサイドの攻め。自慢の巨体(1100kg)活かした怒涛の押し込み連発で白龍王を圧倒した。何とか粘り込みを図る白龍王だったが、委細構わず玄皇が力強く前進すると、持ちこたえられずに、あえなく敗走となった。今年2月(伊波大会)にデビューした玄皇は2連勝。”体”を使った攻めが光り、今後前に出る戦いを磨けば、予想以上のスピードで上位戦線に食い込んでいきそうだ。
次回は9日午後1時からうるま市石川多目的ドームで具志川闘牛大会。
読谷闘牛大会
優 勝:石山玄皇
殊勲賞:友羽総業ジプトン
敢闘賞:貴 力
技能賞:彪雅小力
対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
石山玄皇 3分23秒 白龍王 →動画
蜂男トガイー来夢 0分13秒 宮城花形 →動画
隆羽白鵬 1分20秒 かめくらパンダ →動画
友羽総業ジプトン 19分38秒 ジンベエ親分
鬼ひらー 2分36秒 ドラゴンMAXうら庭号
戦勝虎錦若力 0分11秒 南星嵐
貴力 12分04秒 西松トガイー
阿朱羅 2分39秒 石川真平
維進龍 3分38秒 未和樹号
彪雅小力 4分50秒 一撃ハッチャー