【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

新春北部闘牛大会

新春北部闘牛大会


      

2015年闘牛の幕開けとなる恒例の”三が日闘牛”(後援・沖縄タイムス社)が今帰仁村とうるま市で行われた。県内各地からの闘牛ファンや観光客など大勢の観客がつめかけ、次々に繰り広げられた熱戦を満喫した。

新春北部闘牛大会(主催・北部闘牛組合)は元旦午後1時から今帰仁村営闘牛場で行われ、約600人の観客がつめかけた。恒例の野外闘牛だったが、今年は強い寒気の影響で気温13度、終始冷たい北風が吹き続けるあいにくの天候となった。しかし、戦う牛には“寒さ”が好影響したのか、15分超の長期戦が4組も出て大会の所要時間は3時間近くに及んだ。観客は防寒着で身を固め、体を丸めながら次々に繰り広げられた8組(1組は不戦勝、もう1組はアトラクション)の“熱戦“に見入った。

注目を集めた結びの一番は、 このところめきめき頭角を現してきた南乃大王が大熱戦の末にベテラン実力牛トラムクーパンダを下した。北部NO1の座をかけた戦いだったが、新旧交代劇は観客の肩が左右に揺れる大接戦となり、観客をわかせた。序盤は互角の押し合いだったが、中盤からは体重で大きく(70kg)優るトラムクーが優勢に戦いを進めた。じりじりと大福を押し込み、柵際近くにまで運ぶが、大福は四肢を踏ん張り必死の防戦。この展開が20分余も続き、勝敗の行方はまったく判らない状態となったが、両牛とも完全に疲れ切った26分過ぎに突然勝負が急展開した。大福が最後の闘志を振り絞るように左からの割り技一発を炸裂させると、これがトラムクーの額に見事にヒット。鈍い音が観客席からも聞こえたが、たまらずトラクムーは脱兎のごとく敗走し、大熱戦に一瞬にして幕が降りた。大福は6勝目、今年の活躍を期待させる大きな白星となった。

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2番戦は徳之島から移籍した実力牛同士の対戦だったが、栄栄王(旧名永剣)がカリー亭翼号(旧名伐折羅天龍)を下し、沖縄初場所を飾った。終始翼号が戦いの主導権を握り、よく攻めたが、栄栄王が堅い守りを見せた。激しく押して出ようとする翼に対し、栄栄王の鋭い角先が翼号の耳下に当たり、翼号の前進を阻む展開。対戦開始15分、疲れた翼号が大きく戦列を飛び、大激戦に終止符が打たれた。
腹取りまで繰り出せなかった。

新春北部闘牛大会

優 勝:南乃大福
殊勲賞:栄栄王
敢闘賞:カルスト岩石号
技能賞:琉仁山武士

対戦結果 左側が勝牛

牛 名  対戦時間  牛 名
南乃大福 26分19秒 トラムクーパンダ →動画
栄栄王 15分08秒 カリー亭翼号 →動画
琉桜 11分44秒 ファンキーゴジラ
琉仁山武士 18分35秒 清風阿修羅
へーばる大力 10分52秒 美力TONTON
夢乃爆弾 不戦勝 竜輝斬克龍
優琉神三男坊 12分13 秒雷神王J r
央章 0分32秒 当間畜産二号
カルスト岩石号 32分58秒 優琉神帝王
無双宇良部親方 アトラクション 優勝旭

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