【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

宜野湾闘牛大会

 今年最後の闘牛となった宜野湾闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合)が28日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。今年最後の闘牛となったが、県内各地からの闘牛ファンや観光客など約500人がつめかけ、次々に展開された9組(1組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。紅組出場牛が白組出場牛に全勝(9勝)する珍記録も出たが、迫力満点の決着が多かった。

場内はたびたび大歓声に包まれていたが、もっとも見ごたえがあったのは結びの一番。

龍王神雷と源若藤対戦は期待に違わぬ激戦となり、会場をわかせた。先制したのは源若藤。
対戦開始間もなく巨体を活かした怒涛の押し込みで一気に龍王神雷を柵際に運んだが、龍王は柵の土手で後ろ足を踏ん張り必死の防戦。龍王、辛うじて窮地を脱した後に得意の割り技を出し始め、ようやくエンジンがかかった。左右に角を振りながら前進するたびに若藤の巨体が揺らいだ。

宜野湾闘牛大会
源若藤(左)の強烈な押し込みを必死に食い止める龍王神雷。

両牛の一進一退の攻防が繰り返されたが、勝負は対戦開始3分前に急展開。龍王の割り技攻勢でたじたじとなった若藤が組み合っていた体勢を突然ふりほどき、逸走した。

宜野湾闘牛大会
突然戦列を飛び、逸走する源若藤(右)。

観客が唖然となり、大きなどよめきが起きたが、審判の旗はさっと龍王に。
9月にデビューしたばかりの龍王神雷はこれで2連勝となり、来年の活躍を期待させる結果を残した。

宜野湾闘牛大会
2連勝となった龍王神雷。

その他の有望牛も順当勝ち。
靖士富士は兼原パンダ、荒岩台風は小鉄花形にそれぞれ1分以内の楽勝。


宜野湾闘牛大会
兼原パンダの敗走で、楽勝した靖氏富士(右)。

宜野湾闘牛大会
小鉄花形(右)に腹取りを決める荒岩台風。

基山大力も危なげなく夢国を下した。


宜野湾闘牛大会
夢国(左)の攻めを持ちこたえる基山大力。

今日のハイライト
8番戦の雲龍力丸は知花食堂カブラーを打ち倒し、デビューから2連勝


優 勝: 龍王神雷

殊勲賞: 基山大力

敢闘賞: サーティナイン荒鷲

技能賞: 雲龍力丸

対戦結果 左側が勝牛

牛 名 対戦時間 牛 名
龍王神雷 3分06秒 源 若 藤
靖士冨士 0分44秒 兼原パンダ
基山大力 5分01秒 夢  国
荒岩台風 0分59秒 小鉄花形
トシヤキング 4分03秒 零  戦
岩 光 力 7分38秒 平良剛力
サーティナイン    荒鷲 14分56秒 うら庭マックス
雲竜力丸 9分53秒 知花食堂カブラー
南星大魔人 不戦 政パンダ
辺土名ハチャー 1分22秒 やまぐすく

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