【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

今帰仁村総合まつり闘牛大会

 今帰仁村総合まつり闘牛大会(主催・今帰仁村まつり実行員会)が23日午後1時から今帰仁村営闘牛場で行われた。
入場無料のまつり闘牛とあって地元の家族連れや県内各地からの闘牛ファン、観光客など約700人がつめかけた。
10月下旬とは思えぬ日差しが強い中で、次々に繰り広げられた7組(2組は若牛のアトラクション)の対戦を楽しんだ。
闘牛場周囲に林立する緑陰が急ごしらえの特等席となり、勝負が決する迫力場面では大歓声が再三だった。

今帰仁村総合まつり闘牛大会
豊かな緑に囲まれ、日差しが強くても快適な観戦OKの今帰仁村営闘牛場。

もっとも見ごたえがあったのは結びの一番。かめくら2号と安吉花形が激戦を展開し、会場をわかせた。先手で攻めたのは安吉花形。鋭い角を左右に動かしながらぐいぐいと前進すると、かめくら2号はずるずると後退。
しかし、かめくら2号は柵際に近づくと4足を踏ん張って安吉の押し込みを食い止め、続けざまに全身をしならせながら強烈な押し一発を炸裂させるなどして再三の窮地を脱出した。
延々とこの展開が続き、観客が固唾を飲んだ7分過ぎに戦況が急展開した。リング中央の激しいもみ合いで一瞬体勢を崩した安吉めがけてここを勝機とばかり、かめくらが自身を投げ出すような勢いで、猛烈に押し込んだ。
大きく傾いた安吉は一気に柵際に運ばれ、間髪を入れず、かめくらに留めの腹取りを決められた。
防戦一方の展開の中、ワンチャンスを生かした見事なかめくらの逆転勝利となった。

今帰仁村総合まつり闘牛大会
柵際に安吉花形を押し込み、留めの腹取りを決めたかめくら2号。

2番戦は新鋭のトラムクーパンダが終始、落ち着いた戦いで与那嶺花形篤希號を翻弄。
7分余で粘る与那嶺花形に腹取りを決め、快勝した。

今帰仁村総合まつり闘牛大会
与那嶺花形(右)を腹取りで攻めるトラムクーパンダ。

3番戦は、タフネス牛琉桜風吹が真骨頂を発揮し観客をわかせた。
2度も本部一撃に腹取られ、危なかったが、粘り腰と根性で窮地を脱出。
8分過ぎ、疲れた一撃の攻めが鈍るや否や、一気に攻勢に転じ、逆転勝ちした。

今帰仁村総合まつり闘牛大会
本部一撃(手前)の強烈な押し込みを必死に残す琉桜風吹。

次回は31日午後2時から読谷村むら咲むら闘牛場で読谷まつり闘牛大会。



今帰仁総合まつり闘牛大会

優  勝: かめくら2号
殊勲賞: トラムクーパンダ
技能賞: 琉桜風吹

対戦結果 左側が勝牛

牛名  対戦時間 牛名 

かめくら2号 8分05秒 安吉花形
トラムクーパンダ 7分37秒 与那嶺花形篤希號
琉桜風吹 8分56秒 本部一撃
仲村兄弟トガイー 1分24秒 琉昇天力チビ太
長堂屋一撃 4分19秒 屋部白美勝
上原白眉 アトラクション 当間畜産48突撃
枝嵐 アトラクション 与那国天龍

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