胡屋ガチンコナイター大闘牛大会

牛皇、雪辱なるか!
大愁龍は返り討ち狙う

胡屋ガチンコナイター大闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が12日(土)午後7時からうるま市石川多目的ドームで行われる。久々のナイター闘牛。県内各地から選抜した実力牛や若手など20頭による10取組が予定されている。戦力拮抗のカードが目白押しだが、注目は結びの一番。完全復活した荒技牛南武牛皇と元徳之島中量級全島一大愁龍勇気が激突する。見ごたえ十分の大激戦が期待される。入場料は大人3千円(女性2千円)、中高生千円、小学生以下は無料。大愁龍は返り討ち狙う

「ガチンコスペシャルマッチ」 南武牛皇 対 大愁龍勇気
両牛は再戦。15年5月2日徳之島で行われた全島花形闘牛大会で対戦し、2分余で大愁龍が勝っている。牛皇の雪辱なるかが焦点。闘牛のリターンマッチでは、前回勝者の勝率が70%を越すというデータがあり、大愁龍の勝利を予想する声が根強い。しかし、前回より調子を上げている牛皇を押す声も増えており、予断を許さない。牛皇は13年10月敬老の日大闘牛でデビュー。期待どおりの大活躍でどんどんランクをあげて行った。無傷の5連勝で元沖縄全島一チャンピオン東山優武勝と対戦(14年春全島)。善戦したが、トップクラスの牙城を崩せず完敗した。その後徳之島移籍。足元がパンとしなかったのもあり、戦績は1勝1敗に終わった。沖縄帰還後は、亜華熊猫、喜友名竜力と連勝し、復調気配となった。完全復活を印象付けたのは、前月の徳昇龍戦。割り技を駆使しながら終始前に出る戦いを見せ、文句なしの内容(8分余)で完勝した。体重も全盛時に戻り、5連勝時の状態に近づきつつある。通算9勝2敗。
大愁龍勇気は徳之島13年1月の大会で白星デビュー。その後、藤子花形、突撃眞也と連勝し、14年5月全島中量級優勝旗争奪戦天城町大会でチャンピオン平山美龍に挑戦し、無傷でタイトルを奪取した。しかし、初防衛(ダイキ花形に負け)は成らず、王座を陥落した。その後は1勝1敗で通算5勝2敗の戦歴。今回は復活戦となる。両牛、速攻を得意とし、対戦開始早々から腹取りの応酬が予想される。牛皇がツキ、ワリを交えて何度も前進できれば、遅かれ早かれ白星が見えてくるだろう。大愁龍が牛皇をがっちりカケ止める場面が増えれば、返り討ちの公算が高くなる。
「指名特番」 南乃大福 対 康荒一撃
両牛、前場所は白星なので、気分は上々、闘争心のレベルは高いだろう。攻守ところを替える激戦は必至だ。 南乃大福は昨年春の全島に出場したが、強豪の武捷龍に敗北。そこまで連勝で来ていただけに、残念な負けとなった。しかし、その後八重山カンムリワシ、魁斗勇士四代目トラムクーを連破し、完全復調している。通算勝星、区切りの10勝目なるか。
康荒一撃は昨年1月デビュー戦を落としたが、その後2連勝。第10回具志川まつりのシー牛(結びの一番)に選ばれたが、天心タイガー負けた。同年11月具志川で復活(義王に勝利)しているので、今回ベテラン実力牛相手といえども期待が持てる。
