2016年三が日闘牛
正月闘牛3連発!
三が日、今帰仁村、うるま市石川で
2016年闘牛の幕開けを飾る恒例の“三が日闘牛“が今帰仁村とうるま市で行われる。
元旦から3日にかけて3大会の連続開催だ。合計対戦数は30取組に上り、新年早々から闘牛の大迫力場面がたっぷりと堪能できるだろう。
入場料は元旦が2500円(女性2000円)、2日と3日は3000円(女性2000円)。3大会とも中高生は1000円、小学生以下は無料。

元徳之島牛対決!

新春北部闘牛大会inとぅるるんてん(主催・北部闘牛組合) 元旦午後1時から今帰仁村営闘牛場。屋内型闘牛が主流となった今日、数少ない野外闘牛のひとつ。今年は対戦に先立ち、正午から民謡ショーが企画され、新春気分を盛り上げる。20頭による10取組が予定され、激戦期待の好カードが目白押しだ。
「シー牛」 琉仁闘輝 対 貴鶴ゴバヌー
琉仁闘輝(旧名は栄栄王)は6月の本部海洋まつり前夜祭闘牛でカリー亭翼号を下して以来6ケ月ぶりの出場。徳之島から移籍し、昨年のこの大会で白星デビューしている。今年は2勝1敗1分の戦績を残したが、集中力が増せば来年はもっといい成績が期待できる。まずは連勝で上昇気配を確実にしたいところ。
貴鶴ゴバヌー(旧名は一心ゴバヌー)こちらも徳之島からの移籍。沖縄初場所(7月)を快勝し、10月に2勝目(相手は戦闘ムサシ)上げている。前場所は序盤から終始相手を攻め続けた強い勝ち方。今回さらに一段上の戦いが見られるかどうか。その他の対戦では、封切戦の優琉神三男坊と清風白虎の若手対決が注目を集めそうだ。


復活かける両牛!
速攻対決、短期決戦か

新春オールスター大闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合) 2日午後1時からうるま市石川多目的ドーム。50年以上の連続開催を誇り、来年活躍できそうな有望牛や花形牛が登場するので闘牛ファンには見逃せない名物大会だ。こちらも20頭による10取組。
「スペシャルドリームマッチ」 南武牛皇 対 喜友名竜力
両牛、闘牛界屈指の荒技牛で知られ、攻守ところを替える大激戦が期待できる。突き、割り技の応酬となり、一瞬のスキを突かれた方が即敗走となるスリリングな展開となりそう。南武牛皇は2013年10敬老の日大闘牛でデビュー。無傷の5連勝で元沖縄全島一チャンピオン東山優武勝と対戦(2014年春全島)したが、トップクラスの牙城を崩せず完敗を喫した。その後徳之島移籍したが、数ヶ月で帰沖するなど身辺はめまぐるしいが、もうひとつかつての輝きを取り戻せないでいる。ここで勝って再び「勢い」に乗りたいところ。
喜友名竜力(3勝1敗)も有望牛で騒がれた存在だったが、ベテラン実力牛の荒波に屈し、トップグループ入りを阻まれた。こちらは一年余の休養を経ての再登場。充電が効き、集中力アップとなっていれば、鮮やかな復活劇となりそう。その他、来年大活躍が期待できる有望牛として、3番戦の辺土名牛(2戦2勝)と4番戦の大力皇(6戦全勝)を上げたい。両牛ともすばらしい「勢い」を持つ新鋭牛で大物感たっぷり。闘牛ファンはその動きをしっかりとチェックしておきたい。


激戦必至、荒技対堅守

新春南部大闘牛大会(主催・南部闘牛組合) 3日午後1時からうるま市石川多目的ドーム。
新春闘牛3連発の締めはいつもこの大会。ここ数年の大会のレベルアップはめざましく、今回も見ごたえ十分となりそう。
「県対抗特番」 大城木工 対 王世ジャパン
攻めの王世ジャパンと堅い守りの大城木工(10勝1敗)、対照的な両牛の対戦は観客の肩を揺らす大激戦となる見込みだ。長期戦の経験がない王世ジャパンと長期戦がめずらしくない大城木工だけに、対戦時間が勝敗のポイント。序盤から予想される王世ジャパンの猛攻を大城木工が持ちこたえられるかどうか。対戦開始10分を過ぎたあたりで勝敗の行方が見えてくるだろう。木工は7月胡屋で新与那国爆弾を36分の長期戦で下し、通算戦績を10勝1敗としている。
王世は2012年6月父の日で一心盛トガイーに圧勝を収め戦列デビュー。長期休養の後今年元旦徳之島で行われた成人記念闘牛大会に登場。平成8・9年生卒業記念黄(プーさん)熊を5分余で下し、2戦2勝。

沖縄と並んで闘牛が盛んな徳之島でも正月は闘牛大会が連続開催される。3日午前10時から行われる第15回全島一・ミニ軽量優勝旗争奪戦伊仙町大会では、元沖縄全島一チャンピン吉村畜産☆光(沖縄名は古堅モータース☆若力 10勝1敗)が徳之島全島一チャンピオン天龍王(8勝2敗)に挑戦する。両牛、1150kg超の巨漢牛で地響きを立てての猛烈な押し合いとなるのは必至。5分を過ぎてのスタミナで決着との見方が支配的だ。1994年5月徳之島で行われた荒岩号と神風ニーズの対戦以来、22年ぶりに実現する事実上の日本一決定戦となるビッグイベント。徳之島のみならず、沖縄でも大きな関心を集め、徳之島への観戦ツアー客が急増している。