読谷まつり闘牛・今帰仁まつり闘牛

まつり闘牛、2本立て
25日に読谷、今帰仁で
10月は、「祭り闘牛」の季節。迫力満点の闘牛が無料で見られる絶好のシーズンとなっているが、今週は2大会が同日開催となる。2大会とも、昨今開催数が激減している「野外闘牛」(8年前から屋根付きのドーム闘牛が主流に)となっており、沖縄の伝統娯楽闘牛をディープに味わえる貴重な機会となっている。行楽シーズン真っ只中、絶好の推奨スポットになるだろう。開催時間がずれているので“ハシゴ観戦”も可能だ。
先に行われるのは第18回読谷まつり闘牛大会(主催・読谷まつり実行員会)。午前11時からむら咲むら闘牛場で18頭による9組(1組はアトラクション)が予定されている。徳之島からの移籍後初場所となる牛やピカピカのデビュー組など新鮮さが際立つ編成で未来のスター牛を発掘する楽しみがある。中でも注目は2番戦に登場する古堅モータース黄龍(旧名は拓真嵐白山號)だろう。5月徳之島中量級優勝旗争奪戦に出た大物で沖縄デビュー戦となる。どんな戦いを披露するのか興味津々だ。

「優勝旗争奪戦」 伊良皆圧送一直線 対 松力隆丸
一直線は昨年のこの大会でデビューし、通算2勝1敗の戦歴。松力隆丸は今回が初場所。隆丸の力が未知数だけに、予想が難しいが、重要なのはスタミナ。対戦開始5分で勝負の行方が見えてくるだろう。
「2番戦」 古堅モータース黄龍 対 荒波
黄龍は徳之島中量級王座決定戦で、しいじゃトガイ宝也號と対戦。15分余の熱戦の末に敗れ、その後沖縄移籍したが、持久力豊富なイメージがある。休養十分なだけに復活の可能性は大きい。対する荒波は先場所(9月)龍神アグレに敗北。大物食いで知られ、展開次第だが、「一発」が期待できる。

今帰仁村まつり闘牛大会(主催・今帰仁村まつり実行委員会)は午後3時から今帰仁村営闘牛場。昨年同様14頭(2組はアトラクション)による7組の対戦。こちらも新顔が目立つ構成で闘牛ファンには興味津々だ。
「1番戦」 豪剣美龍 対 へーばる号
豪剣美龍は徳之島からの移籍で沖縄初場所。速攻を得意とするようだが、どんな戦いを見せるか要注目だ。へーばる号は13年4月石川大会で与那嶺花形篤希号を下し、初勝利を上げたが、その後徳之島へ。徳之島では公式戦の記録はなく、今回2年半ぶりに再登場する。前回より一段の変わり身があるかどうか、注目したい。
「2番戦」 貴鶴ゴバヌー タイ 戦闘ムサシ
ゴバヌーは前場所白星(相手は琉桜)、だが、ムサシは黒星(相手は清風王道)。明暗を分けたが、対戦相手のレベルはムサシの方が上で、今回の勝敗予想はなかなか難しい。両牛の戦法から、いずれにせよ短期決戦の可能性が大。