胡屋闘牛大会

帰還牛同士の対戦
スタミナ勝負!

胡屋闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が20日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われる。
今年21回目の闘牛で胡屋主催としては3回目となる。胡屋主催の多さが目につくが、自組合からの出場牛の数(14頭)も際立っている。かつての胡屋組合の盛況を彷彿させるものがあり、好感が持てる。20頭による10取組が予定されている。注目は1100kg級の超大型牛が激突する結びの一番。攻守ところを替える大激戦となるのは必至で闘牛のだいご味が満喫できるだろう。
入場料は大人2千5百円(女性は2千円)、中高生千円で小学生以下は無料。
「結びの一番」 重撃 対 雲龍ゆうき
両牛共にエンジンのかかりは遅い方。一進一退の攻防が続き、消耗戦となるのは必至と見る。対戦開始から10分超の時間帯でどちらの動きが優るのか、スタミナの差で決着となりそう。
重撃は旧名が闘天大名。11年3月チャリティー闘牛でデビューし、黒星(相手は夢国)だったが、2戦目(12年1月)に神村暖流を下して初勝利を上げた。その後は、それいけ台風に負け、東昇誠龍輝に勝利して2勝2敗の戦歴に。縁あって徳之島に渡り、亀山武熊号、森新白虎、55同志会などの実力牛を連破し、3連勝の快進撃を果たした。この“勢い”が評価され、最強牛を決める全島一(14年10月、第11回全島一・軽量優勝旗争奪戦天城町大会)の挑戦牛に大抜擢された。下馬評はそれほど高くなかったが、見事に王者の保岡大信玄を下して新チャンピオンに。まさかの“大化け”でファン喜ばせたが、残念ながら王座防衛はならなかった。今回沖縄に戻っての戦いとなるが、どんな戦いを見せてくれるのか、大いに注目される。
雲龍ゆうき(旧名は雲龍優輝號)は13年10月うるま祭り闘牛が初場所。有望大型牛のふれ込みどおりベテランの朝戸大砲を10分余で下し、デビュー戦に続き2連勝とした。しかし、その後は伸び悩み、同世代の剛修若虎、不死鳥の有望大型牛に連敗した。14年3月の大会で黒岩号を下して復調気配となったが、5月全島で石山玄皇に敗れた。3勝3敗となったところで徳之島移籍。徳之島では一進一退、大活躍とはならなかったが、余力を残して沖縄帰還を果たした。“粘り”が身上だっただけに、今回戦いが長引いて、持久力勝負になれば勝機がありそうだ。
「その他」今大会の注目牛としてもう一頭
3番戦の辺土名牛〇志 は2月の旧正大会で不知火一華號を激戦の末に下し、鮮烈デビューを果たした。先週の大一番で勝利を収め、6戦全勝とした大力皇の弟として知られるが、兄同様、こちらも将来を嘱望される有望牛の評価がある。
