石川大闘牛大会

復活なるか、優武将

石川大闘牛大会(主催・石川闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が30日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われる。
毎日曜日ごとに闘牛が開催されている3月の“5連発闘牛”の最終弾。自組合から9頭、他組合から11頭の合計20頭が出場する。
激戦必至の好カードが目立つ10取組が編成されたが、注目は結びの一番。昨年春全島(王座防衛戦で敗北)以来10ケ月間休養していた前沖縄全島一の東山優武勝が再出場する。5月の春全島出場を見すえた復帰戦となるだけに、大物の再始動に大きな関心が集まりそうだ。
入場料は大人3000円(女性は2000円)で中高校生は1000円。
「結びの一番」 東山優武将 対 卒業記念無双花鷲。
優武勝は昨年5月12日に行われた第99回春の全島闘牛大会で古堅モータース☆若力に敗れ、王座陥落。2度目の防衛を果たせず、デビューからの連勝も10で止まった。体重差150kg、闘牛界一の巨漢若力に真っ向から対峙し、15分余も持ちこたえた勝負根性は高く評価したい。長期休養で完全充電を達成。気分よく再スタートを切ることになったが、以前より戦いの質を上げてくる可能性があり、要注目だ。地力を出し切れば、相手牛との力関係から順当勝ちが予想される。
卒業記念無双花鷲は旧名がけんたろう。2012年は4連勝と、華々しい活躍。春秋の全島では戦闘HABU、ダイナマイト一撃に勝利するなど一躍人気花形牛の仲間入りを果たした。さらに快進撃が続くかに見えたが、昨年春の全島でミツケ紅雲に敗れたのを境にそれまでの“勢い”がなくなった。その後は一進一退だが、ここで大物を食って再上昇となるかどうか。意外性のある雰囲気を持っており、大番狂わせも夢ではない。
「3番戦」 琉神謝名親方 対 常勝会龍虎。
この一番はリターンマッチで、昨年3月の選抜闘牛では謝名親方が勝っている。その時よりかなり調子を上げている龍虎の雪辱なるかが焦点だ。親方は軽量級の前チャンピオン。先月2月2日の旧正月準全島で大蛇王に敗れ、王座を失った。早くも再起のリングに上がることになったが、どこまで調子を戻しているか。これまでの戦歴から負けを引きずらないタイプのように見えるだけに、期待していいだろう。沖縄復帰後(徳之島に一時移籍)4勝目を狙う。
対する龍虎は沖縄でデビューし、徳之島で大活躍した実力牛(重量級王座を獲得し、防衛も数回)。名前を何度か変えているが、“闘鬼”といえばファン周知だろう。沖縄に戻った後しばらくは一進一退だったが、このところ3連勝と調子を上げている。今回さらに白星を伸ばして名前どおり常勝一途、もっとも強さを発揮していた徳之島時代にどこまで近づいているのか、興味津々だ。

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