準全島旧盆闘牛大会


巨漢若力初防衛戦
挑む大将序盤に勝機
沖縄全島一争奪戦
挑む大将序盤に勝機
沖縄全島一争奪戦
準全島旧盆闘牛大会(主催・古堅闘牛組合・昭和32年生闘牛愛好会、後援・沖縄タイムス社)が11日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われる。
豪華な景品が当たる「お楽しみ抽選会」、美女軍団ベリーダンシングショーなど激戦の合間を“クールダウン”させるユニークな演出で知られる名物大会。例年会場は笑いとどよめきに包まれているが、今年の目玉は沖縄最強牛古堅モータース☆若力(沖縄全島一)。結びの一番に登場し、初防衛戦を行う。闘牛界一の体重(1150kg)を誇り、その迫力ある巨体は見るものを圧倒するが、どんな戦いを見せるのか大いに注目される。県内各地の単位組合から選抜した強牛20頭による10取組が予定され、戦力拮抗のカードが目白押しだ。
入場料は大人3000円(女性は2000円)中高生1000円。
「全島一優勝旗争奪戦」 古堅モータース☆若力 対 大嵩写真館大将
古堅モータース☆若力(通算戦績5勝1敗)は2011年3月のオールスター大闘牛(デビュー戦)で大嵩写真館大将に負けているが、これが唯一の黒星となっている。その後長期休養し、2012年3月のチャリティー大闘牛で花富士、6月には雷神天王、9月の旧盆大闘牛ではゆかり号と3連勝を重ね、完全復活。序盤の不安定さが解消し、巨体を活かした突進は破壊力満点となった。今年5月春の全島で王座挑戦。10戦全勝無敗の全島一東山優武勝をパワーでほんろうし、最後は体力勝ちを収めた。予想を超える早さで一気に頂点を極め、ファンを唸らせたが、さらに充実した筋肉隆々の体躯を見るたびに当面は敵なしの感がある。今回も、対戦開始早々爆発的な押し込みで前に出ると予想されるので、序盤から一瞬も目が離せない展開となりそう。
対する大嵩写真館大将(旧名はシュン大将)も1100キロ級の超大型牛。徳之島から移籍後4連勝するなど大活躍し、一時期はトップグループに属した。タイトルを嘱望されたこともあったが、やや淡白な面があり、これまでのところファンの期待に応えることができないでいる。現時点で、若力とは力の差が付いてしまったが、ツボにはまった時の“一発“の強さはチャンピオンに引けを取らない。兎にも角にも、序盤の動きがすべて。息詰まるような序盤となりそう。
「大型特番」 石山来夢皇 対 大和産業若力
石山来夢皇は元徳之島牛で旧名が森新白虎。2009年9月沖縄で2戦2勝しているので熱心な闘牛ファンなら覚えているだろう。その後徳之島に帰還。沖縄に再来する直前の大会は今年5月5日徳之島町亀津の伊東観光ドーム闘牛場で行われた徳之島全島一優勝旗争奪戦闘牛大会。4番戦に出場し、健祥会☆戦闘たくまと熱戦を展開したが、12分余で敗れた。徳之島の通算戦績は8勝2敗。デビューから3戦目あたりまでは突き、割りの荒技がよく出ていたが、その後はカケ技で相手の前進を止め、勝機を探る戦いが多くなった印象。久々の沖縄でどんな戦いを見せるのか、興味津々だ。
大和産業若力は今年元旦の北部大会で健堅タッチューを下して白星デビュー。2戦目(3月本部大会)で実績のある毅龍を破り、安定感たっぷりの「攻め」と「守り」が光った。評価が上昇中で北部地域のみならず、闘牛界の有望株として注目を集めている。これまでのところ勝負を決める集中力は申し分ないが、過去2戦いずれも7分以内の戦い。持久力は未知数だけに、長期戦(15分超)を避け、早めの勝負を挑みたい。

↑ クリックで拡大表示へ