【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

春の選抜大闘牛大会

春の選抜大闘牛大会

 
有望大型牛決戦

春の選抜大闘牛大会


選抜大闘牛、10日石川多目的ドーム

 春の選抜大闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が10日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われる。
今年6回目の闘牛でこの時期恒例の大会。県内各地の組合から選抜した強牛20頭による10取組が予定されている。
好カードが目白押しだが、最大の目玉はファイナルマッチ。今年に入って人気が急上昇している有望大型牛同士の激突は手に汗握る大激戦が期待される。観客の肩が右、左と揺れる大迫力場面がたっぷりと堪能できるだろう。

入場料は大人3000円(女性2000円)、中高生1000円。

「ファイナルマッチ」 豪剣荒富士 対 だだ吉三郎 

両牛、将来性豊かな新鋭牛でここでの対戦はもったいないくらい。事実上のサバイバル戦となるだけに勝牛は出世コースの切符を手にすることになる。両牛、巨体を利した前進力が強く、攻撃面では甲乙付けがたい。展開は予断を許さないが、勝敗のカギはスタミナにあると見る。序盤から中盤(5分)にかけて息もつかさぬ攻防が予想され、ここでスタミナを節約できた方が一気に優勢となるだろう。

豪剣荒富士(3戦3勝)は2011年10月うるま市祭りでデビュー。相手の大剛力に右、左と自在のカケ押しを決め、4分余で快勝した。終始前に出る危なげない勝ち方は闘牛通の関心を集めたが、二戦目、三戦目はさら成長を感じさせる戦い方に。まだ荒削りな面はあるが、その分奥の深さが感じられ、急速にファンを増やしている。

対するだだ吉三郎(2戦2勝)は昨年10月(敬老の日大闘牛)にデビューしたばかり。竜輝若鷹丸と攻守ところを替える激戦となったが、難なく勝利。真価を見せたのは二戦目だった。相手の勝進龍を終始カケ押しの連発で圧倒し、7分余で敗走させた。パワーの強さは闘牛通を唸らせたが、今回は関門となりそう。荒富士は体格で優るだけに過去2戦同様、前へ、前へと押していけるかどうか、興味津々だ。

リベンジマッチ」 古堅モータース若力 対 大嵩写真館大将 

目下3連勝で意気上がる大型牛古堅モータース若力はパワフルな戦いぶりで上位戦線をリードしているが、唯一の敗戦(デビュー戦)が今回の相手。雪辱を果たして溜飲を下げたいところ。大嵩写真館大将(旧名はシュン大将)は上位グループで活躍した時期もあったが、最近はもうひとつ調子が上がらない。リターンマッチの勝率は前回の勝者がかなりいいだけに再び上昇気流を掴むチャンス。

「その他」

今大会は徳之島から移籍し、沖縄初場所となる牛が5頭(天蛇白宝、九頭龍、岩下バイソン、ゆうり鬼若、西松トガイー)。ひとつの大会でこれほどの数のデビューはまれなこと。今後の活躍を占う楽しみが出たと言えそうだ。
春の選抜大闘牛大会



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