旧盆大闘牛大会

古堅モータース☆若力との押し合いに敗れ、戦列を飛ぶゆかり号(手前)
=うるま市石川田木手ドーム=
若力堅い守りで結びの一番を制す!
封切特番は南星龍パンダ
旧盆大闘牛大会(主催・古堅闘牛組合・昭和32年生闘牛愛好会、後援・沖縄タイムス社)が9月2日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われた。
対戦開始前の勇壮なエイサー演舞や「お楽しみ抽選会」など人気メニューを挟む名物大会とあって県内各地から約1700人の観客がつめかけた。10取組が次々に繰り広げられ、期待通りの熱戦連発となった。観客の目は火花を散らす二頭の巨体に釘付けとなり、勝負が付く迫力場面ではどよめきや歓声が再三だった。
注目を集めた結びの一番は新鋭の古堅モータース☆若力が前沖縄全島一のゆかり号を下した。両牛、約30秒のにらみあいの後、激しい押し合いとなった。ここで攻勢を取ったのはゆかり号。短い左角(以前に折損)が使えなかったが、右角を活かした攻めで若力をずるずる後退させる場面を作った。一瞬場内がどよめいたが、体重で優る若力は四肢を踏ん張り、この攻めを持ちこたえた。2分間ほどゆかり号の攻勢は続いたが、3分余でスタミナ切れし、力尽きるようにゆっくりと戦列を離れた。前王者の風格を垣間見せる形の幕切れに、場内は唖然。しかし、若力が離れるゆかり号を追うや否や審判席から旗の判定があり、若力の勝利が確定した。
今大会もっとも人気集めた封切戦(東秀パンダ対南星龍パンダ)は期待通りの激戦で場内をわかせた。甲乙つけがたい大接戦だったが、勝負をわけたのは持久力。攻め疲れた東秀に南星龍が渾身の押し込みからの腹取りを決め、勝利をもぎ取った。次回は9月9日午後3時から石川多目的ドームで台風接近のため順延された石川闘牛大会が行われる。
昭和32年生
旧盆大闘牛大会
優 勝: 古堅モータース☆若力
殊勲賞: 屋部将軍
敢闘賞: アグレ優志號
技能賞: 南西龍パンダ
対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
古堅モータース☆若力 3分30秒 ゆかり号 →動画
ダイナマイト一撃 0分26秒 南西花形
毅 龍 8分13秒 石山新
徳之島カキヤー 9分42秒 渡具知新力
アグレ優志號 8分44秒 古堅モータース闘新琉
結愛ちゃんトガイー 3分53秒 龍星電撃
屋部将軍 14分53秒 無天爆撃
スマイル白隆 5分28秒 川風キング
琉球小力 8分59秒 健堅美龍
南西龍パンダ 9分29秒 東秀パンダ →動画
エイサー演舞(屋慶名青年会)