【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

宜野湾闘牛大会

宜野湾闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合)が19日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われた。

県内各地からの闘牛ファンや観光客など約500人がつめかけ、次々に繰り広げられた10組(1組はアトラクション)の対戦を楽しんだ。熱戦が相次ぎ、勝負が決まる迫力場面では大歓声が再三だった。

もっとも見ごたえがあったのは結びの一番。松クロフネと新力號が一進一退の攻防を延々20分余にわたって続け、場内をわかせた。先手を取ったのは新力號。左右に角を振りながら激しく押して出るが、クロフネが後ろ足を踏ん張り、よく持ちこたえた。

宜野湾闘牛大会
<大熱戦となったシー1番戦>
新力號(左)の強烈な押し込みを食い止める松クロフネ。


何度もこの場面が繰り返され、その度に歓声やどよめきが。場内の熱気が最高潮となった対戦開始21分過ぎ、攻め疲れた新力號の体勢が一瞬ぐらりと揺れるや否やここを勝機とばかりクロフネが猛然と押し込んだ。スタミナを使い果たしていた新力號はこの攻めを持ちこたえられず脱兎のごとく敗走した。デビューから破竹の10連勝を飾ったことがある実力牛クロフネはここ数場所不振を極め、3連敗となっていたが、見事な復活劇を果たした。

宜野湾闘牛大会
復活の14勝目を挙げた松クロフネと応援団の皆さん。

2番戦では、同じく復調をかける場所となった戦闘匠が真栄花形(旧名山栄春号)に快勝し、前場所敗戦の溜飲を下げた。

宜野湾闘牛大会
<2番戦>敗走する真栄花形。右は勝った戦闘匠。

その他鋭い動きで次戦の期待が膨らんだのは、貴力、龍王神雷、芽天龍、雲龍力丸、辺土名ハチャーなど。
収穫の多い大会となった。

<3番戦>
宜野湾闘牛大会
貴力(右)がワンサイドで攻めまくり、さくらガスヒーゲーは防戦一方に。
5分過ぎ、いきなりヒーゲーが戦列を飛び、貴力の完勝となった。

<4番戦>
宜野湾闘牛大会
鋭い道具(角)使って前に出る龍王神雷(左)。
この鋭い攻めに白美神はたじたじとなり後退。わずか2分で戦意喪失した。
神雷はデビュー戦快勝。

<6番戦>
宜野湾闘牛大会
芽天龍(右)が終始松田一号を圧倒。
4分で、粘る松田一号に腹取りを決め、快勝した。

<7番戦>
宜野湾闘牛大会
初場所の雲龍力丸(右)がスピーディーな動き。
序盤押し込まれ、危ない場面もあったが、9分で赤桜を下した。

<9番戦>
宜野湾闘牛大会
2連勝の辺土名ハチャーは安定感たっぷりの戦い。
6分で粘る虎龍蛇を振り切った。


宜野湾闘牛大会

優 勝: 松クロフネ
殊勲賞: 雲龍力丸
敢闘賞: ひめゆりGOGO
技能賞: 大福トガイー

対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
松クロフネ 22分07秒 新力號
戦闘匠 4分54秒 真栄花形
貴力 5分44秒 さくらガスヒーゲー
龍王神雷 2分19秒 白美神
大福トガイー 10分41秒 丸正圧送ポンプ号
芽天龍 4分054秒 松田一号
雲龍力丸 9分16秒 赤桜
辺土名ハチャー 6分05秒 虎龍蛇
ひめゆりGOGO 18分19秒 うら庭マックス
辺土名大宝 アトラクション  引分 南星同志号

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