【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

本部闘牛大会

本部闘牛大会(主催・本部闘牛組合)が5日午後1時から本部多目的広場闘牛場で行われた。県内各地からの闘牛ファンや観光客など約400人がつめかけ、次々に繰り広げられた9組(2組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。

5番戦の頃から雨が降り始め、観戦にはかなりの悪条件となったが、観客は各自用意した雨具に身を包み、最後の一番まで熱心に見入っていた。結びの一番は降りしきる雨の中、泥水をはね上げながらの大熱戦となった。終始先手で攻めたのは花夢。

再三にわたってワリ、ツキからの撥ね上げで琉桜風吹の体勢を崩した。攻勢は止むことなく、腹取りを連発したが、琉桜風吹は体を弓なりに曲げて必死の防戦。対戦開始30分過ぎまで延々両牛の攻防が続いたが、勝敗の行方はまったく判らなくなった。

両牛の背中にシャワーのように降り注ぐ雨が観客のためいきを誘った34分過ぎに勝負は急展開した。攻め疲れた花夢が突然、身をひるがえしながら敗走。観客が唖然とする中、逃げる花夢を捉えた風吹が留めの腹取りを決め、完勝した。

長期戦に持ち込めば風吹優勢といわれていたが、再三再四にわたる花夢の猛攻を食い止めた風吹に観客席から感嘆の声しきりだった。


本部闘牛大会
<シー1番の攻防>花夢の強烈な腹取りを驚異的な粘り腰で残す琉桜風


2番戦も、終始防戦を強いられたかめくら2号(旧名戦国荒風)が終盤に訪れたワンチャンスをものにし、17分余、与那嶺花形篤希号に逆転の腹取りを決め辛勝した。徳之島から移籍した将天山と闘龍荒鷲は二頭とも快勝し、沖縄初場所を飾った。

優  勝:琉桜風吹
殊勲賞:かめくら2号
技能賞:竜士赤猿
敢闘賞:闘龍荒鷲

対戦結果(左側が勝牛)

牛 名 | 番 付 | 牛名
琉桜風吹 | 35分04秒 | 花 夢
かめくら2号 | 17分28秒 | 与那嶺花形篤希號
山里パンダ | 3分52秒 | 南星友志パンダ
竜輝王 | 不戦 | 翔竜号
闘龍荒鷲 | 9分57秒 | スーパーエース104号
前心チビ太 | 10分引分 | 龍神王
将天山 | 8分02秒 | 大仲産業
竜士赤猿 | 3分54秒 | みやらび花形
すくみち亭ポチ | 引分 | 龍神王
前心チビ太 | 不戦 | テスリ産業ジュニア
貴 力 | 1分14秒 | 正 龍

※前心チビ太と龍神王は2回出場(番外)

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