具志川闘牛大会
通算4勝目を挙げ、復活ののろしとなるか常勝会力丸
久々の登場となる赤鮫、怒涛の押し込みが見られるか
具志川闘牛大会(主催・具志川闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が6月3日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われる。
十数年来続く飼育頭数の減少傾向のため、いずこの大会も他組合からの参戦牛が軽く五割を超える時代となっているが、具志川に限ってはいまだ別次元の感。ベテラン、中堅、若牛と多士済々の20頭が並び、その内11頭が組合所属牛だ。若牛に着目して明日のホープ牛を発見する楽しみもある。10組の対戦が予定され、戦力拮抗のカードが多い。会場をわかす激戦連発が期待できそうだ。
入場料は大人2500円(女性2000円)、中高生は1000円(小学生以下は無料)。
「結びの一番戦」 常勝会力丸 対 東昇赤鮫
力丸は旧正月(1月29日)以来。全島一荒風号に挑戦したが、10分余で敗れている。通算3勝3敗と五分五分の成績だが、まだ成長分を残している。対戦相手のタイプからして今回は前半3分を堅く守ることができれば勝算は高い。
赤鮫(旧名葵大力、2勝1敗)は徳之島からの移籍牛だが、2010年にも来県し、5月(闘天)、6月(酋長若虎に不戦勝)と2連勝しファンの注目を集めた。湾曲した鋭い大角を持つ大型赤牛でパワー十分だが、やや気分屋なのが欠点。有無を言わさぬ一発怒涛の押し込みが見られるかどうか。
「3番戦」 荒吹一番星 対 琉球美宝
前回(3月伊波)の一番星はいぶき(徳之島からの移籍牛)に10分で勝利。持久戦を制した。
「好調」が今回まで維持できているかどうか。
美宝は徳之島からの移籍。こちらも伊波に出場し、東昇舞虎龍に勝利(4分13秒)。突き、割り得意の舞虎龍の前進を余力で残し、最後はギブアップで敗走させる内容。もう少し集中力が付けばランクアップは確実だが、今回が試金石となりそう。
「4番戦」 大屋若大将 対 舞虎龍
若大将はデビュー戦。いきなり実績のある舞虎龍にぶつけるあたりは稽古の手ごたえか。舞虎龍は前述のとおり突き割り攻撃が不発に終わり、あっさり負けているが、湾曲した鋭い使いが当たれば地力以上のものが出る。
「5番戦」 荒天花形 対 龍星電撃
荒技速攻対決。スキを突かれた方が即敗走の荒っぽい展開が予想され、場内をわかすことだろう。両牛、徳之島で活躍した後沖縄移籍。花形の前場所は黒星だが、得意の強烈なカケ技は健在だった。全盛時の持久力は望めないだけに早い段階で柵際に相手を押し込めるかどうか。
電撃は5月6日の与勝に登場(不戦勝)。ひところの爆発的な腹取りが影をひそめ、休火山の様相となっているが、今回も期待はできる。ただ、最近は長期戦をやっていないので、こちらも前半3分が条件となりそう。
具志川闘牛大会
平成23年6月3日(日) 午後1時より
☆うるま市石川多目的ドーム☆
●主催:具志川闘牛組合 ●後援:沖縄タイムス社
紅 組 番 付 白 組
常勝会力丸 1
東昇赤鮫
翔 龍 2 神村暖流
荒吹一番星 3 琉球美宝
大屋若大将 4 舞虎龍
荒天花形 5 龍星電撃
金城尾白 6 赤野尾白
昆布青年団刃牙 7 突撃たれパンダ
ウルトラマン 8 ワイトゥイ花形
ハヤテ号 9 キャプテン翔希號
ウルトラパンダ 10 夏姫花形
牛主、体重、組合入り対戦表
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