【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第105回春の全島闘牛大会

第105回春の全島闘牛大会


第105回春の全島闘牛大会


第105回春の全島闘牛大会


第105回春の全島闘牛大会


第105回春の全島闘牛大会



 第105回春の全島闘牛大会(主催・沖縄県闘牛組合連合会、後援・沖縄タイムス社)が8日正午から(開場は9時30分、開会式は11時30分)うるま市石川多目的ドームで開催される。農村の娯楽から大衆娯楽へと発展した沖縄の闘牛はうるま市を中心に年間25回前後の闘牛大会が行われている。巨体激突の迫力に魅了され、年間の延べ観客数は2万人を超える人気ぶりだ。各大会の集大成となるのが全島大会で、闘牛界の優秀牛26頭が勢ぞろいする。紅白の陣営に分かれて13取組を行うが、全カード激戦必至の豪華版となっている。手に汗握る興奮がたっぷりと体験できるだろう。入場料は大人3千円(女性2千円)、中高生1千円、小学生以下は無料。

「全島一決定戦」 南部一刀流 対 伊良皆圧送大進撃


“最強牛”を決める全島一決定戦は結びの一番で行われる。今回は2月の旧正月準全島で新チャンピオンとなった南部一刀流(旧名はあみひろ)の初防衛戦。防衛確実が確実視されたいた荒技チャンピオン東立成号を破る大波乱劇の立役者となったが、自らの防衛を成し遂げ、また大きな喝采を浴びることができるかどうか。あみひろは12年1月北部で白星デビュー(牛名は優琉神黒虎)し、通算11勝6敗の戦歴。新力白虎、雷神虎次郎、魁斗勇士三代目白タービー、きんきんパンダ、隆羽白鵬、徳田若力、竜輝斬克龍、八重山カンムリワシなどに勝っている。敗れた相手は キングゴジラ、山里シーサー、闘将ハヤテ、東山優武勝など。中量級不敗王者のハヤテと元全島一チャンピオン優武勝の大物には大善戦している。タイトルマッチは展開に恵まれたとはいえ、奪取に必要な「地力」と「根性」が証明された形だ。初防衛戦に立ちはだかるのは伊良皆圧送大進撃(旧名は新力同志號)。目下6連勝中で、昨年後半から王座挑戦牛の声しきりだったが、ついに切符をつかんだ。戦前の下馬評も挑戦牛優勢で推移し、戴冠ムードは最高潮に達している。新力同志號は13年1月白星デビュー。毅龍、石山来夢王、豪剣荒富士などの一線級を連破し4連勝としたが、5戦目で勝進龍に敗れた。しかし、その後は初黒星が妙薬となったようで怒涛の快進撃。ホワイトドラゴン、トラムクーパンダ、荒波、ミツケ紅雲、剛修若虎、重撃の6頭を連破した。通算戦績は10勝1敗。両牛とも積極的に攻めるタイプで、序盤から一進一退の激しい押し合いが予想される。戦いが動くのは、両牛の息遣いが荒くなる対戦開始10分を超えたあたりか。スタミナに余力のある方が力強く前進して行くだろう。


「中量級優勝旗争奪戦」 闘将ハヤテ 対 大愁龍陸飛


中量級は体重970kg以下の規定があり、大会一か月前に検量がある。この階級は15戦全勝、10回連続防衛を誇る闘将ハヤテの牙城。闘志、技、スタミナを併せ持つ万能型で、弱点がほとんど見当たらない強牛だ。年3回の防衛を粛々と続け、4年間に渡って王座に君臨している。ハヤテは2011年6月具志川大会で千翔くろひげを下してデビュー。その後、石山阿修羅、不発弾、伊良皆圧送若頭を連破し、評価が急上昇した。勢いを買われ、12年8月夏の全島闘牛大会で空位だった中量級全島一決定戦に進出(対戦牛は常勝会荒波)した。期待通りの強さを見せ、わずか5戦目で新チャンピオンの座に着いた。その後は防衛の連続。下した挑戦牛は、古堅モーターズ号、トラムクーパンダ、古堅モータース喜神、蜂男トガイー来夢、琉仁謝名戦闘鬼、有心富士若、戦闘大主、勝進龍、あみひろ、金太郎の10頭。今回も下馬評は優勢。11度目の防衛なるか、大いに注目したい。挑戦牛は大愁龍陸飛。徳之島の元中量級チャンピオンで、過去の実績面からも順当な選抜だろう。すでに2敗はしているが、「潜在力」があり、ツボにはまった場合は120%の戦力を出すタイプと見る。徳之島13年1月の大会で白星デビュー。その後、藤子花形、突撃眞也と連勝し、14年5月全島中量級優勝旗争奪戦天城町大会でチャンピオン平山美龍に挑戦し、無傷でタイトルを奪取した。しかし、初防衛(ダイキ花形に負け)は成らず、王座を陥落。その後は1勝1敗と泣かず飛ばずだったが、3月に沖縄移籍してから一変(南武牛皇を下す)し、期待を集めている。両牛の戦法から、どんな展開になろうとも、ある程度時間はかかりそうだ。大愁龍が得意のカケ押しで終始前に出る展開となれば会場がわくだろう。

「軽量級優勝旗争奪戦」 剛修美龍 対 清風王道


軽量級の体重上限は850kg。3月13日闘牛ダービーで古堅モータース☆白眉から王座を奪取した剛修美龍の初防衛戦。タイトル戦は18分余の大熱戦となり、白眉の荒々しい攻めをことごとく完封した美龍の守備力の堅さが光った。美龍は14年5月徳之島で行われた春の全島若手オールスター闘牛大会でデビューし、小虎トガイ号、虎Rickey、明笑結聖大力を連破して3戦全勝とした。昨年8月お盆ナイター闘牛大会の横綱戦(2戦2勝の賢大雅亮太號との無敗対決)に抜擢されたが、23分余の長期戦の末に惜敗した。初黒星を喫した直後に沖縄移籍。一撃キング、大福大海などを撃破し、沖縄移籍後は3連勝と好調を取り戻している。通算6勝1敗で4勝が20分超の勝利と持久力は抜群。挑戦牛の清風王道も「守り」に定評があり、長期戦で持ち味を発揮するタイプ。こちらも徳之島の強豪(徳之島で7勝1敗)で知られる。徳之島で破った相手はYMTフレンズ笑天、突撃瞬希輝太、轟木トガイ、極心トガイ、伐折羅天龍、戦闘荒鷲など。一年前には徳之島軽量級王座に挑戦(コウダ技電ラッキーパンダ)したが、惜敗している。昨年夏に沖縄移籍し、戦闘ムサシ、無垢家牛、邪道王に3連勝し、通算は10勝1敗。堅い守備力を誇る絶好調同士の対戦だけに、長期戦は必至。対戦時間は15分を超えると予想され、こちらも終盤のスタミナが勝敗のポイント。

「4番戦」 東山優武勝 対 大力皇

今大会もっとも人気を集めるカードで荒技の大型牛同士の激突。先に攻めるのは大力皇か。得意の“突き“で威嚇しながら一気に押して出るだろう。優武勝はやや後退しながらもこれをカケ技でがっちり受け止め、体勢を入れ替えての腹取りで反撃か。観客の肩が右、左と揺れる大激戦が予想される。優武勝は10年1月まんぷく尾白を下してデビュー。その後、岳人竹ヌ又花形、戦闘匠、靖士富士、シュン大将などの実力牛を撃破し8連勝とした。9戦目で王者荒風号を下して全島一チャンピオンを獲得。防衛一回は成し遂げたが、2回目で古堅モータース☆若力に敗れて王座を明け渡した。短期決戦、持久戦どちらもこなせる自在型で勝機に畳み掛ける集中力が強い。通算13勝2敗。大力皇は13年7月胡屋大会でデビューし、ここまで破竹の7戦全勝。南星カブラー、ふみや一撃、闘神鬼龍、古堅モータース重魂、闘将ポコパンなどを連破している。デビュー前から素質牛で知られ、ここまで期待に違わぬ進撃。一戦ごとに戦力を増している感があり、今回で真価が判るだろう。どちらが勝つにしても、豪快な腹取り決着の可能性が高い。見ごたえ十分となろう。


会場行きシャトルバス運行 
闘牛会場へは午前10時からうるま市石川庁舎からシャトルバスが運行する。
県闘牛組合連合会では会場周辺の交通混雑緩和のために積極的に利用してほしいと呼び掛けている。

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