【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

準全島第1回弥生闘牛ダービー

準全島第1回弥生闘牛ダービー



 22年ぶりとなった沖縄と徳之島の最強牛対決、“闘牛日本一決定戦”は期待に違わぬ大激戦となり、会場をわかせた。
13日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた「準全島第1回弥生闘牛ダービー」のメインイベント、元沖縄全島一の吉村畜産☆光と徳之島全島一の天龍王の対戦は開始と同時に火を噴くようなすさまじい押し合いに。右、左と激しく揺れる二頭の巨体に観客の目は釘付けとなった。先に攻勢を取ったのは天龍王。ガン角(水平に湾曲した鋭い角)を巧みに使いながらぐいぐい前に押して出た。なだれ込むような押し込みの連発となり、体重で50kg優る巨漢牛吉村畜産☆光 がたじたじとなる場面が再三だった。その都度場内がどよめき、天龍王断然優勢の動きだったが、勝負を決める二の矢、三の矢がなかった。流れが変わったのは1分20秒過ぎ。息を整えた吉村畜産☆光が天龍王を柵際に押し込み、天龍王の攻勢を止めた。その後は一進一退となり、戦いは膠着するかに見えたが、2分過ぎに急展開した。再度満身の力で前に出た天龍王、吉村畜産☆光の堅い守りでその前進を止められるや否や天龍王にまさかの異変。自ら後ずさりを始め、戦意喪失が鮮明となった。場内に大きなどよめきが起き、ここを勝機とばかり、吉村畜産☆光 が前に出ると、天龍王もろくも敗走となった。最後はあっけない幕切れとなったが、息づまるような2分間の激闘に観客は大喜びだった。吉村畜産☆光は不運なデビュー戦を落としたが、これで破竹の10連勝。日本一の強牛となり、向かうところ敵なしの感が出てきた。

もうひとつの目玉だった「軽量級優勝旗争奪戦」は挑戦牛の剛修美龍が現王座古堅モータース☆白眉を破り、新チャンピオンとなった。序盤の猛攻が売りものの白眉を、美龍が消耗戦に引きずり込み、終始戦いをリードした。大方の見立てどおり、15分を過ぎたあたりで白眉の疲れはピークに達し、最後は力尽きるように自ら敗走した。徳之島からの移籍牛剛修美龍はこれで6勝1敗。この先、持久力と堅い守りでどこまで勝星を伸ばすか注目される。
準全島第1回弥生闘牛ダービー

 
↑ 剛修美龍(左)の腹取り攻撃を受け、敗走する古堅モータース☆白眉


5番戦で予定されていた全島一(重量級)チャレンジャー決定戦は不死鳥の足病みが完治せず休場。伊良皆圧送大進撃の不戦勝となった。会場には約4千5百人の観客がつめかけ、延々3時間にわたって闘牛のだいご味を満喫した。対戦総数は8組(2組不戦勝)で、どの対戦も勝負が決まる場面は迫力満点となり、どよめきや歓声が再三だった。

準全島第1回弥生闘牛ダービー

優  勝:吉村畜産☆光
殊勲賞:龍神アグレ號
技能賞:モア
敢闘賞:斉生成号

対戦結果 左側が勝牛

牛 名  対戦時間  牛 名
吉村畜産☆光  2分16秒  天龍王 →動画
龍神アグレ號  16分18秒  龍神アグレ號
古堅モータース黄龍  1分20秒  金太郎
仲村 自 元帥  不戦  戦闘大主
伊良皆圧送大進撃  不戦  不死鳥
モア  11分48秒  極心嵐
与那国天志  4分49秒  龍星虎鉄
斉生成号  12分20秒  優木神
キズナモーちゃん  0分55秒  岩銃強力蛍
剛修美龍  18分43秒  古堅モータース☆白眉

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