【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

準全島旧正月闘牛大会

東立成号王座陥落
あみひろが大番狂わせ!

 準全島旧正月闘牛大会(主催・石川闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が14日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
この時期恒例のビッグイベントとあって、約2000人の観客がつめかけ、次々に繰り広げられた10組の激戦を楽しんだ。勝負がつく場面では二頭の巨体が重ね餅となって柵に激突するなど、迫力満点の場面も再三。その都度会場はどよめきに包まれ、延々3時間にわたって観客は闘牛の醍醐味を堪能した。

注目を集めた結びの一番(全島一優勝旗争奪戦)は、ここまで8勝1敗、パワフルな攻撃で強敵を次々に下してきたチャンピオン東立成号の王座防衛が確実視されていたが、まさかの結末となった。挑戦牛あみひろ が一旦は東立成号に腹取りを決められながらも、体勢を立て直すや否や目を疑うような攻勢の連続。すさまじいばかりのあみひろの前進に東立成号はたじたじとなり、柵際に後退。なおも、あみひろが押し込むと、東立成号はたまらず横っ飛び。これを追ったあみひろが柵際で、東立成号に強烈な腹取り一発を決めた。ここで会場から割れんばかりの大歓声、絵に描いたような大逆転劇で新チャンピオンが誕生した。あみひろは、根性牛で知られてはいたが、予想をはるかに超える「大金星」で闘牛ファンの度肝を抜いた。
準全島旧正月闘牛大会

 
 ↑全島一優勝旗争奪戦 リング中央で激しく押し合う東立成号(左)とあみひろ


 
準全島旧正月闘牛大会

 
 ↑東立成号(右)に腹取りを決めるあみひろ


無敗有望牛対決で、話題を集めた2番戦(若手特番)は、武捷龍が牛まる(志を○で囲む)を下した。両牛、対戦開始と同時に押し合いとなり、一進一退の攻防。2分過ぎ、牛まるが果敢に前に出て、武捷龍を柵際に押し込んだが、ここで武捷龍が鮮やかな大逆襲に出た。くるりと一回転するや否や牛まるの怒涛の一発が炸裂。これがものの見事に決まり、牛まるはもんどりうって仰向けに転がった。必死に立ち上がった牛まるだったが、戦意喪失はありあり。結局敗走となり、武捷龍が完勝した。武捷龍は6戦全勝となり、一気に中量級のスター牛の座に駆け上がった。
準全島旧正月闘牛大会

 
↑辺土名牛まるを跳ね上げ、一気の押し込みに出る武捷龍 

準全島旧正月闘牛大会

 
↑辺土名牛まるに腹取りを決める武捷龍



3番戦(大型特番)も激戦にわいた。荒技の南武牛皇と堅守の徳昇龍の対戦だったが、終始割り技を連発し、前に出続けた牛皇が勝利を収めた。牛皇は実力牛を下し、価値ある通算7勝目(2敗)を上げた。
準全島旧正月闘牛大会

 
↑激戦となった3番戦。左が勝った南武牛皇

準全島旧正月闘牛大会

  
↑南武牛皇(左)の腹取りで敗走する徳昇龍 




準全島旧正月闘牛大会

優  勝:あみひろ
殊勲賞:武捷龍
敢闘賞:伊集花形
技能賞:南武牛皇

対戦結果 左側が勝牛
牛 名   対戦時間   牛 名
あみひろ    2分40秒   東立成号 →動画
武捷龍    2分15秒   辺土名牛まる
南武牛皇   8分44秒   徳昇龍
新与那国湧爆弾   21分22秒   龍天龍鬼丸
伊集花形    5分39秒   戦風パンダ
蜂男トガイー来夢    0分54秒   嘉良来亥背白
南乃大福    0分52秒   魁闘勇士四代目トラムクー
寿松力隆丸    18分58秒   九紋龍
戦闘ムサシ    11分00秒   上里号
松田赤鬼   0分29秒   島(マチー大城)嵐

同じカテゴリー(過去の結果)の記事