【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

宮城邦治教授退職記念大闘牛大会

宮城邦治教授退職記念大闘牛大会



 宮城邦治教授退職記念大闘牛大会(主催・古堅闘牛組合・昭和32年生闘牛愛好会、後援・沖縄タイムス社)が13日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われた。
エイサー演舞など闘牛以外のユニークなメニューが人気を呼ぶ名物大会とあって約1500人の観客がつめかけた。屋慶名青年会による勇壮なエイサー演舞の後に対戦開始となり、9組(1組は不戦勝)の熱戦が繰り広げられた。観客の肩が何度も揺れる迫力場面の連続だったが、もっとも見ごたえがあったのは結びの大一番だった。闘牛界屈指の強豪同士(古堅モータース重魂、大力皇)の激突となった今大会の目玉カードは期待にたがわぬ激戦となり、会場をわかせた。

先制したのは古堅モータース重魂。対戦開始2分30秒、大力皇の一瞬のスキを突く形で目にも留まらぬ腹取りを炸裂させた。大力皇はこれを残せず、あっという間に柵際へ。間髪を入れず、重魂の腹取りが決まると大力皇はたまらず敗走となった。しかし、重魂二発目の腹取りに威力がなかったため、大力皇はくるりと一回転し。体勢を立て直した。程なく両牛はリング中央へ戻り、ここから一進一退の攻防。7分過ぎから両牛の動きに変化が出た。大力皇の鋭く湾曲した長い角が重魂の顔面に小刻みに当たり始め、ここを境に大力皇の攻勢が鮮明となった。大力皇の鋭い角に前進を阻まれた重魂は13分過ぎ、ついにスタミナ切れ。一瞬苦しそうな表情を見せた後、脱兎のごとく敗走した。自慢の角で堅い防御に徹し、持久戦に持ち込んだ大力皇の完勝で大一番は幕を閉じた。大力皇は6戦全勝となり、11月秋全島に向けて強烈なアピールを果たした。5番戦の極真嵐(冠名にある宮城邦治氏の愛牛)は今大会の意味を感じていたのか、これまでにない闘志むき出しの戦い。すさまじい大激戦を制し、無類の闘牛好きで知られる氏にこの上ないビッグプレゼントを提供した。

次回は20日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで胡屋闘牛大会。

宮城邦治教授退職記念大闘牛大会
~第14回昭和32年生大会~

優  勝:大力皇
殊勲賞:無垢家牛
敢闘賞:龍天龍鬼丸
技能賞:荒吹点天

対戦結果 左側が勝牛

牛 名  対戦時間  牛 名
大力皇  13分33秒  古堅モータース重魂 →動画
龍神アグレ號  4分50秒  荒 波
無垢家牛  14分01秒  石山来夢
龍天龍鬼丸  18分23秒  義(ヨシキング)王
極心嵐  16分06秒  川風三銃士
えびすトガイー  0分40秒  虎蛇ハチャー
荒吹点天  16分15秒  強襲黄金無双
ハヤタカ同志号  13分36秒  壮士郎パンダ
大黒龍  9分35秒  冠白鬼
龍星虎鉄  不戦  福田塗装トップガン

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