【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第103回春の全島闘牛大会

第103回春の全島闘牛大会




第103回春の全島闘牛大会




第103回春の全島闘牛大会



 第103回春の全島闘牛大会(主催・沖縄県闘牛組合連合会、後援・沖縄タイムス社)が10日正午からうるま市石川多目的ドームで行われた。闘牛界のオールスターが出場するビッグイベントとあって対戦開始2時間以上前から続々と観客がつめかけた。定刻前には大入り満員となり、普段は使わない二階席にまで観客があふれた。恒例の開会式の後、対戦の火ぶたが切られ、13取組が繰り広げられた。勝負が付く迫力場面では大歓声やどよめきが再三で、観客は延々4時間余にわたって闘牛のだいご味をたっぷりと堪能した。

注目を集めた3つのタイトルマッチ(重量級、中量級、軽量級)は軽量級と中量級は、現チャンピオンの防衛となり、重量級は前王者の返り咲きとなった。

重量級全島一は前チャンピオン古堅モータース☆若力が現チャンピオン東立成号の間で争われたが、結末はまさかの幕切れに。対戦開始と同時に始まった巨漢牛同士の迫力満点の押し合いに、観客の目は釘付けとなり、見ごたえ十分だった。観客の肩が揺れる一進一退の攻防だったが、次第に若力が優勢となった。場内がざわつき始めた3分過ぎ、勝負に突然の幕。奮戦していた東立成号がいきなり、脱兎のごとく戦列を飛んだ。まさかの敗走に場内に大きなどよめきが起き、この瞬間若力にまさにビッグな白星が転がり込んだ。若力は労せず9勝目(1敗)を上げ、一年ぶりの王座復帰(昨年5月以来)を果たした。

中量級は闘将ハヤテが勝進龍との死闘(両牛疲労困憊)を制した。最終局面で放った勝負を決める割り技一発。鬼気迫る形相で勝負への執念を見せたハヤテが8度目の王座防衛を果たし、デビュー以来無傷の13連勝とした。

軽量級も無双宇良部親方が荒技牛風神ボロジノに完勝した。これまで3戦連続で荒技を連発、荒法師の異名を取ってきたボロジノの“技”を親方が強い首力を生かして完封した。親方は初防衛(宇良部は現在2度目の王座で通算では2度目の防衛)達成した。

6番戦は序盤からめまぐるしい攻防が展開され、瞬く間に武将王が敗走。鉢男トガイー来夢が圧勝した。
第103回春の全島闘牛大会




第103回春の全島闘牛大会


7番戦はリングサイドでの逆転劇。石山来夢が一旦は強引な押し込みからの腹取りを嘉良来亥背白に決めたが、体勢を入れ替えた背白に鮮やかな逆転腹取りを決められ、敗走となった。

第103回春の全島闘牛大会

優 勝:古堅モータース☆若力
殊勲賞:新力同志號
敢闘賞:大城木工
技能賞:準風巧

対戦結果 左側が勝牛

牛 名  対戦時間  牛 名
古堅モータース☆若力  03分11秒  東立成号 →動画
闘将ハヤテ  28分02秒  勝進龍 →動画
無双宇良部親方  22分59秒  風神ボロジノ →動画
新力同志號  06分27秒  剛修若虎
有心富士若  19分55秒  徳昇龍
蜂男トガイー来夢  00分31秒  武将王
嘉良来亥背白  01分12秒  石山来夢 →動画
武捷龍  07分16秒  南乃大福
大力皇  05分32秒  いらっしゃいキング貴花号
山栄一力  03分17秒  川風倫太王
大城木工  27分29秒  伊良皆圧送魁皇
準風巧  16分36秒  荒天真優葉
雷神永龍号  08分58秒  カルスト岩石号

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