昭和32年生・東北復興支援チャリティー闘牛大会
昭和32年生・東北復興支援チャリティー闘牛大会(主催・古堅闘牛組合・昭和32年生闘牛愛好会、後援・沖縄タイムス社)が24日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われた。県内各地から闘牛ファンや観光客など約800人がつめかけた。屋慶名青年会による勇壮なエイサー演舞で景気付けを行った後、早速対戦開始。次々に8組(2組は不戦勝)の激戦が繰り広げられ、迫力場面連発となった。そのつど会場から大歓声やどよめきが起きていたが、もっとも見ごたえがあったのは2番戦。
伊良皆圧送魁皇と荒天心彩の一番は期待どおりの熱戦となり、観客をわかせた。共に前場所白星を上げている好調同士の両牛の戦いはまさに一進一退の攻防。全力で押し合う両牛に観客の目は釘付けとなった。息づまるような攻防が延々と続いたが、9分過ぎに勝負が急展開した。先に疲れた荒天が激しく横腹を波打たせ、苦しそうな表情を見せていたが、これを見透かすかのように魁皇が渾身の押し込み一発。荒天これを残せず、あっという間に柵際へ。なおも畳みかけるように魁皇が腹取りに移ると、体勢を崩した荒天はたまらず敗走となった。魁皇は、1年前の雪辱(この一番は再戦)を果たし、通算成績を4勝1敗とした。
結びの若力は高々と復活のろし!
結びの一番は5月の全島闘牛大会で挑戦牛と引分け、規定によりタイトルを失った前沖縄全島一(チャンピオン)の古堅モータース☆若力の復活戦だったが、大方の予想どおり若力が貫録勝ちした。巨体を生かした怒涛の攻めに、対戦相手のブルジュニアが早々(1分33秒)兜を脱ぐ内容。文句なしの完勝は高らかな復活宣言となった。
宇良部も完勝で復活!
3番戦には元軽量級チャンピオン無双宇良部親方が登場。5月全島でタイトル防衛に失敗した後、今回は再起をかけての戦いとなったが、
敗戦の影響はほとんど感じさせずに序盤から対戦相手の龍星若獅子の攻めを封じた。対戦開始10分、若獅子のスタミナが落ちたところを
攻勢に転じ、一気に腹取りまで決める強さを見せた。年齢的にも、心配な面があったが、何のその見事な復活劇となった。
4番戦後に行われたチャリティーオークションには賛助企業などから車や自転車、ペット(子犬など)様々なアイテムが提供された。主催者の好意により、市場価値を大きく下回る価格で次々に競り落とされた。収益金は屋慶名青年団エイサーを被災地の東北地方へ派遣する費用に充てるという。
屋慶名青年会エイサー演舞
次回は9月14日午後1時からうるま市石川多目的ドームで敬老の日胡屋真向勝負大闘牛大会。
昭和32年生
東北復興支援チャリティー大闘牛大会
優 勝: 古堅モータース☆若力
殊勲賞: 伊良皆圧送魁皇
敢闘賞: 無双宇良部親方
技能賞: 極心嵐
対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
古堅モータース☆若力 1分33秒 ブルジュニア→動画
伊良皆圧送魁皇 10分12秒 荒天心彩 →動画
無双宇良部親方 7分59秒 龍星若獅子 →動画
九紋龍 不戦勝 柿乃花天一
石山来夢 3分29秒 武装大力
雷神ひととせ 5分07秒 突撃イナズマ
極心嵐 17分33秒 寿大蛇
南星マムシ 不戦 アグレ上昇龍
新竜会針鼡 0分42秒 龍勝嵐