【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

父の日大闘牛大会

父の日大闘牛大会



父の日大闘牛に3000人

 父の日大闘牛大会(主催・古堅闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が15日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
好カードが目白押しのビッグイベントとなったため、県内各地からの闘牛ファンや観光客など約3000人がつめかけた。普段は空席の二階席にまで観客があふれる大入りとなったが、次々に11組の対戦が繰り広げられた。観客は火花散る巨体激突の迫力を延々3時間にわたって堪能した。

注目を集めた結びの一番は、対戦開始早々、古堅モータース白眉が電撃速攻を決め、琉仁謝名親方に圧勝した。両牛、入場とともにすぐに交角。一呼吸置くや、最初に攻めたのは親方だった。エンジンがかかる前だったのか、白眉は一気に柵際まで後退させられた。逃げ場を失ったかに見えた白眉だったが、柔軟な腰でくるりと反転し、体勢を立て直すや否や目にも留らぬ速さで反撃の押し込み一発。この矢のような攻めで親方はあっという間に体勢を崩され、柵際に叩き付けられた。間髪を入れず、二発目の腹取りが決まると、親方は必死の形相で敗走。ドーム特有の、轟音なような大歓声が起こり、勝負は一瞬して幕となった。前回(3月9日)同様の白眉の圧勝劇に観客席から感嘆の声しきりで、新たなスター牛が誕生したといえるだろう。白眉は4戦4勝。
父の日大闘牛大会

   ↑ 結びの一番で勝利した古堅モータース白眉(クリックで動画へ)

2番戦は古豪の荒波が今年1月に続いてまた殊勲の白星。荒技で知られる蜂男トガイー来夢のお株を奪う形で、ぐいぐいと押しまくった。蜂男に反撃の機を与えず、わずか1分57秒で完勝した。荒波は昨年のスランプが嘘のような復調ぶりで、この先期待が大きく膨らんでいきそうな勝ちっぷりだった。

3番戦では徳之島の大物、有心富士若がベールを脱いだ。長期休養明けで動きはやや重かったが、地力のある無双花鷲(旧名けんたろう)を危なげなく下し、貫録勝ちを収めた。

4番戦に登場した友羽総業ランボー(徳之島名は仲力)は、アグレ琉王(旧名は山里シーサー)を一蹴し、沖縄初場所を飾った。
父の日大闘牛大会

      ↑ 敗走するアグレ琉王(右)

6番戦は大志パンダと亜華梨琉王が割り技を交えての激戦となったが、3分余で琉王が戦列を飛んで敗走し、パンダが通算6勝目を挙げた。

次回は22日午後1時からうるま市石川多目的ドームで水無月若手オールスター石川大闘牛大会。

父の日大闘牛大会

優  勝: 古堅モータース白眉
殊勲賞: 荒 波
敢闘賞: 有心富士若
技能賞: 大城木工

対戦結果 左側が勝牛

    牛 名        対戦時間        牛 名
古堅モータース白眉    0分43秒    琉仁謝名親方 →動画
荒 波             1分57秒    蜂男トガイー来夢 →動画
有心富士若         7分59秒    無双花鷲 →動画
友羽総業ランボー     0分53秒    アグレ琉王 →動画
川風倫太王         3分40秒    松力隼
大志パンダ         5分15秒    亜華梨琉王 →動画
大城木工          12分16秒    常勝会新風
海斗力パンダ       16分55秒    光パンダ →動画
極心嵐           10分18秒    ダマサティー
新竜会針鼡         0分48秒    龍星桜
祐太小力          4分48秒    古堅モータース丸朝花形

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