【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

読谷大闘牛大会

読谷大闘牛大会


梨夢神、熱戦を制し、V4
読谷大闘牛大会が2日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
地元や県内各地からの闘牛ファンや観光客など約600人がつめかけ、次々に繰り広げられた8組(2組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。3番戦までは、不戦勝や短期決戦が多く、やや盛り上がりにかける展開。しかし、最後の2組が熱戦となり、観客の目をくぎ付けにした。

指名特番(2番戦)は9分間の押し合いの末、松田煌がトラムクーパンダを下した。一進一退の攻防だったが、9分過ぎスタミナを消耗したパンダが突然戦列を飛び、勝負は一瞬にして幕。場内が唖然とする中、敗走するパンダに追撃の腹取りを決めた松田煌が完勝した。

結びの一番は30分超の大熱戦に。雷電若力と梨夢神がリング中央でがっぷり組合い、互いに相手の前進を許さない持久戦となった。どちらが先に疲れるか、観客は固唾を飲みながら消耗戦に見入っていたが、戦いは完全に膠着。いつ果てるとも知れない戦いにしびれを切らすように場内がざわついた31分過ぎに勝負は急展開した。消耗が激しかった若力が上体を起こすや否や、待ってましたとばかり梨夢神が一気に押し込んだ。疲れた若力はこれを残せず、ずるずると後退。畳みかけるように梨夢神が押すと、若力はあっという間に柵際に。体勢を崩された若力はたまらず腰砕けとなり、一瞬尻もちをついたが、必死に立ち上がった。しかし、もはや戦う気力はなく、立ちすくすのみ。これを見て取った闘牛士が両牛の間に割って入ったところで、梨夢神の勝利を告げる場内アナウンス。息づまるような大熱戦にようやく幕が降りた。梨夢神はデビュー以来無傷の4連勝。長期戦もこなせる“スタミナ豊富”を見せ付けた形となり、次戦が一段と楽しみになった。

次回は9日午後1時からうるま市石川多目的ドームで春選抜花形大闘牛大会。

読谷大闘牛大会

優 勝: 梨夢神
殊勲賞: 松田煌
敢闘賞: 松田赤鬼
技能賞: 不動心
左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
梨夢神 31分50秒 雷電若力 →動画
松田煌 9分20秒 トラムクーパンダ →動画
朝戸大砲 不戦 東昇赤コブラ
不動心 2分38秒 荒天真優葉 →動画
戦勝虎錦若力 1分45秒 大金星久高
大志パンダ 1分05秒 天刃若虎
松田竜神 不戦 はーえーキング
虎蛇ハチャー 0分45秒 泰貴ハチャー
祐太小力 0分05秒 源がんちゃん
松田赤鬼 4分20秒 牛頭若力

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