【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第8回うるま祭り闘牛大会

第8回うるま祭り闘牛大会


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隆羽白鵬快勝!
結びの一番は優毅号

 第8回うるま祭り闘牛大会(主催・うるま祭り実行委員会。後援・沖縄タイムス社)が19日(土)午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
「うるま祭り」初日の人気イベントとして知られ、普段は有料の闘牛が“無料”で見られるとあって地元の家族連れ、県内各地からの闘牛ファンや観光客など約3000人がつめかけた。大会前の余興としてのエイサーや獅子舞演舞などがあり、その後主催者挨拶、くす玉割りなど恒例のセレモニー次々に行われた。その後定刻きっかりの1時から対戦開始となり、13取組が繰り広げられた。角と角がぶつかる音が会場に響き渡る中、二頭の巨体が土煙を上げながら激しく押し合う場面に観客の目は釘付け。延々3時間にわたって闘牛の迫力をたっぷりと堪能した。

もっとも見応えがあったのはシーの2番戦。前場所デビューからの連勝が7で止まった隆羽白鵬と徳之島から沖縄移籍した強豪荒龍竹ヌ又の対戦は緊迫感あふれる攻防となり、場内をわかせた。これまで詰めが甘く、集中力不足の戦いが多かった白鵬が今回は見違えるような動き。対戦開始と同時に左右に角を振りながら鋭く前進した。この気迫に押され、荒龍はじりじりと後退。それでも、下がりながら反撃の押し込みを試みるなど実力牛の意地は見せた。しかし、隆羽の攻撃はますます勢いを増し、次第に荒龍は防戦一方となった。対戦開始2分過ぎ、白鵬が鋭い押し込みから間髪を入れず、腹取りに出ると荒龍はたまらず敗走となった。白鵬が追い打ちに出なかったため、荒龍が向き直り、再び応戦となったが白鵬はすばやく反応、瞬く間に二度目の腹取りを決めた。白鵬の完勝となったが、前場所の黒星が妙薬となったかのような白鵬のすばらしい動きだった。

結びの一番は、デビュー戦で結びの一番に抜擢された雲竜優毅号が見事期待にこたえて実力牛の朝戸大砲を下し、栄えある優勝旗を獲得した。一旦は大砲に腹取りを決められそうになるなど危ない場面があったが、落ち着いて体勢を立て直し、持久力勝負に持ち込んだ優毅号。次回はさらに期待できそう雰囲気となった。

シーの3番戦は、予想通りの熱戦に。冠般若と泰貴笑軍、両牛「舌出し」となる攻防を延々と続け、対戦は28分余に及んだが、冠般若がこの大熱戦を制した。長引けば有利といわれた泰貴笑軍のお株を奪う形での価値ある勝利。般若は連敗を止め、次戦ではまた期待を集めることになりそう。対戦終了時には、両牛の敢闘を讃えて、会場から大きな拍手が起きた。

下位の対戦で、デビュー戦を勝ち上がったのは金太郎、一颯白タビ、琉神魂和号、荒吹ウルフの4頭。

次回は、「まつり闘牛」3連発の最終弾第16回読谷まつり闘牛大会が27日(日)午後2時から読谷村むら咲むら闘牛場で行われる。(入場無料)。

第8回うるま祭り闘牛大会

優 勝: 雲竜優毅号
殊勲賞: 隆羽白鵬
敢闘賞: 祐太小力
技能賞: 荒吹ウルフ
特別賞: 冠般若

対戦結果 左側が勝牛

牛 名     対戦時間     牛 名

雲竜優毅号  10分10秒  朝戸大砲 →動画へ

隆羽白鵬    2分13秒    荒龍竹ヌ又 →動画へ

冠般若    23分20秒    泰貴笑軍

独眼龍正宗     2分30秒     三代目勇士白タビ

天刃若虎    2分03秒    不動明王

不知火一華號   0分40秒   れもん壱留

立進龍   2分56秒   スマイル白隆

友羽総業ジプトン   8分17秒   それいけpitbull

金太郎   3分54秒   綺羅星

一颯白タビ   8分37秒   ひであKING

祐太小力   14分37秒   雷神グリース

琉球魂和号   5分38秒   宇堅原タッチュー

荒吹ウルフ  8分53秒  宗天龍

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