【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第99回春の全島闘牛大会

第99回春の全島闘牛大会




第99回春の全島闘牛大会



 
 県知事杯争奪第99回春の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会)が12日からうるま市石川多目的ドームで行われた。
闘牛界のオールスターが勢ぞろいするビッグイベントとあって県内各地からの闘牛ファンや観光客など約4000人がつめかけた。
対戦開始30分前に行われた開会式では与勝中学校のブラスバンド演奏が景気付けに一役買う形となり、大会の雰囲気は最高潮に。続いて主催者や来賓あいさつなど一連のセレモニーがあり、定刻の正午から次々に13組の激戦が次々に繰り広げられた長期戦となった10番戦を除き、9番戦まで大迫力場面の連続となった。砂塵を巻き上げ、観客席に飛び込まんばかりの豪快な“腹取り”に決着に場内は大揺れとなり、何度も大歓声が起きた。

注目を集めた3つのタイトルマッチは中量級(970kg以下)が現チャンピオンの防衛となったが、全島一(無差別)、軽量級(850kg以下)で新チャンピオンが誕生した。

最強牛を決める全島一優勝旗争奪戦は挑戦牛の古堅モータース☆若力が現王座の東山優武将を下した。予想外の展開となった。対戦開始1分間は若力が巨体にものをいわせて押しまくり、優武将が必死の防戦。ここまでは予想通りで、どちらが勝つにせよ、誰もがドラマチックな決着を予感した。しかし、対戦開始5分過ぎから両牛の動きが急速にスピードダウン。どちらも激しく攻め立てることがなくなり、9分過ぎでは若力が優武将に馬乗りになるスローモーションのような場面も。場内からは引分の声も出て、たまらず闘牛士(勢子)が両牛に鼻綱を付けた。対戦開始15分でようやく戦闘再開。両牛しばらくもみ合ったが、序盤の防戦でスタミナを消失していた優武将が力尽きるように敗走し、若力の勝利となった。若力は6戦目(5勝1敗)での戴冠。

中量級は闘将ハヤテが安定感抜群の動き。堅い守りでトラムクーパンダの攻めを完封し、10分余で粘るトラムクーを振り切った。ハヤテは2度目の防衛。

軽量級はチャンピオン闘将☆メカ優勢を覆す形で嘉良来亥背白が完勝した。速攻戦を仕掛けると見られた背白が予想に反して消耗戦に持ち込んだ、メカの厳しい攻めを何度となく持ちこたえた背白の粘りに最後はメカが根負け。スタミナを使い果たしたメカの敗走で大激戦に幕が降りた。

5番戦(写真)は期待どおりの激戦で場内をわかせた。息詰まるような攻防だったが、南武牛皇の攻めが勝り、2分余で浜川闘神王を下した。牛皇は2戦目ながら闘牛通も舌をまく鋭い動き。快勝に感嘆の声しきりだった。

第99回春の全島闘牛大会


↑ クリックで動画へ


県知事杯争奪
第99回春の全島闘牛大会

優 勝: 古堅モータース☆若力  
殊勲賞: 徳昇龍
敢闘賞: SRKブルーキングダム
技能賞: 戦闘大主
対戦結果 左側が勝牛

 牛 名         対戦時間      牛 名
古堅モータース☆若力 15分57秒   東山優武勝 →動画へ

闘将ハヤテ   10分14秒   トラムクーパンダ →動画へ

嘉良来亥背白   23分40秒   闘将☆メカ →動画へ
      

ダダ吉三郎   9分47秒   ゆかり号

南部牛皇   2分01秒   浜川闘神王 →動画へ

東昇大黒天地人   3分20秒   常勝会力丸 →動画へ

徳昇龍   25分07秒   伊良皆圧送若頭

ミツケ紅雲   9分46秒   けんたろう

戦闘大主   5分49秒   ダイナマイト一撃

SRKブルーキングダム   29分30秒   アグレ優志號

龍天龍鬼丸   0分44秒   渡具知カキャー →動画へ

赤組武武   0分26秒   大 剣 →動画へ

不動心   5分38秒   松田竜神

同じカテゴリー(過去の結果)の記事