2013新春南部大闘牛大会
新春南部大闘牛の若手大一番
だだ吉三郎(左)の矢のような突進を太い肩で必死に食い止める勝進龍。
迫力場面に場内から大きな拍手が
だだ吉三郎、激戦を制す!
7分の攻防に場内わく
新春南部大闘牛大会(主催・南部闘牛組合)が3日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
”三が日闘牛”の締めとなる大会で県内各地からの闘牛ファンや観光客など約1200人がつめかけ、次々に繰り広げられた9組(1組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。元旦、二日に続いての激戦連発となり、会場は大歓声の連続となった。鼻綱を外しての戦いがほとんどだったため、勝負が付いた後に牛に鼻綱を付けようとする場面では牛がこれを嫌がり、広いリング(対戦場)内を駆け回るハプニングも再三。何とか取り押さえようとする闘牛士(勢子)とのユーモラスな光景に観客席から思わず笑いや拍手も。
全般盛況の中、最後の “若手大一番”を迎えた。大会前からファンの関心を集めていたが、期待に違わぬ大激戦で観客を魅了した。だだ吉太郎と勝進龍が対戦開始と同時に激しい押し合い。息もつかぬ攻防となり、角と角がぶつかる太く鈍い大きな音が響くたびに場内はどよめきの連続となった。片方の牛が相手牛の突進を止めるため、肩を張り出し、必死の形相で踏ん張る場面では思わず場内から大きな拍手。全く互角の形勢で、一進一退の攻防は延々7分続いたが、先に疲れたのは勝新龍。それまで真一文字に食いしばっていた口から息を吐くや否や、いきなりの横飛びで敗走した。手に汗握る大一番は突然の幕切れとなったが、大きくうなづく人や感嘆の声を上げる人など、観客席では激闘の余韻が続いていた。だだ吉太郎は昨年9月デビューしたばかり。価値ある2勝目で今後大きな期待を集めそうだ。
次回は2月10日午後1時からうるま市石川多目的ドームで旧正月準全島闘牛大会。
新春南部大闘牛大会
優 勝:だだ吉三郎
殊勲賞:大 剣
敢闘賞:一発逆転ホームラン王
技能賞:ダイナマイト一撃
対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
だだ吉三郎 7分27秒 勝進龍 →動画
ダイナマイト一撃 2分46秒 古堅モータース闘鬼 →動画
馬天龍虎 9分20秒 毅 龍
SRKブルーキングダム 不戦 荒吹一番星
武装戦線銀狼 6分52秒 マッドマックス
だだ吉優輝 7分05秒 具志堅一撃
一発逆転ホームラン王 18分18秒 未樹号
不動明王 4分42秒 山中組従業員号
スマイル白隆 13分44秒 あきら龍王
大 剣 8分38秒 新力天心龍マルモ