【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

夏の全島闘牛大会

夏の全島闘牛大会
迫力場面続出にわいた夏の全島闘牛大会 うるま市石川多目的ドーム
 
夏の全島闘牛大会(主催:県闘牛組合連合会)が8日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。

中量級(970kg以下)と軽量級(850kg以下)のダブルタイトルマッチを呼び物に新設されたビッグイベントとあって、2000人の観客がつめかけた。
激戦(9取組)のオンパレードとなり、勝負が付く迫力場面ではドームを揺るがす大歓声が再三だった。
観客は2時間にわたって闘牛のだいご味を満喫した。

友人舞虎龍と古堅モータース昇龍の間で争われた中量級優勝旗争奪戦(伊良皆圧倒送若頭の王座返上による)は友人舞虎龍が巧みな角使いで終始戦いをリード。ぐいぐい前に出て昇龍を押し込んだ。
昇龍は防戦に大わらわとなりながらも反撃の機を伺った。しかし、舞虎龍の攻勢は止まず、3分過ぎたあたりで強烈な押し込み一発。体勢を崩して敗走した昇龍、一旦は向き直り応戦したが、余力を使い果たし再び敗走した。
この瞬間、舞虎龍の新王座が決まった。

夏の全島闘牛大会
舞虎龍(左)が古堅モータース昇龍に腹取りを決めた場面。

夏の全島闘牛大会
牛主の大城舞子さんはすぐに愛牛にかけより、笑顔で祝福した。


舞虎龍は6戦目(5勝1敗)での王座獲得。

軽量級優勝旗争奪戦は、今大会もっとも見ごたえのある一番に。攻守ところを替える大激戦で観客をわかせた。
序盤は集中力で勝る闘龍山が大攻勢の連続。何度もメカを柵際に運び、3分過ぎには強烈な腹取りを決めた。

夏の全島闘牛大会
闘龍山(左)に腹取られ、大ピンチの闘将メカ。

勝負あったかに見えたが、ここからメカの驚異的な反撃が始まった。
全力で闘龍山の押し込みを食い止め、10分を超える持久戦に持ち込んだ。
11分過ぎ、攻め疲れの出た闘龍山の動きが次第にトーンダウン。ここを境に一気に形勢逆転。
メカが渾身の力で前進すると闘龍山ついに敗走となった。
柵際で追い打ちとなるメカの腹取りが決まり、ようやく大激戦に幕が下りた。

夏の全島闘牛大会
闘将メカ(左)の腹取りが決まり、敗走する闘龍山。

メカの応援団が場内にどっと流れ込み、鳴り物(鐘、ラッパ)入りで喜びを爆発させた。
闘将メカは5戦全勝での戴冠。

対戦結果表

夏の全島闘牛大会
中量級・軽量級全島一優勝旗争奪戦

優 勝(中量級): 友人舞虎龍
優 勝(軽量級): 闘将☆メカ
殊 勲 賞: 一 心 力
敢 闘 賞: 荒天花形
技 能 賞: 爆進パンダ

対戦結果 左側が勝牛
牛名 対戦時間 白 組
友人舞虎龍 3分45秒 古堅モータース昇龍
闘将☆メカ 12分27秒 闘 龍 山
一 心 力 3分52秒 琉昇天力トラトラ
丸石白龍 不戦 永玉栄若力
富 士 虎 6分04秒 川風入福パンダ
荒天花形 12分08秒 照天大道カブラー
闘魂勇士パンダ 7分27秒 闘龍荒鷲
白ガン龍 5分28秒 まんぷく光龍
爆進パンダ 4分21秒 新 星 号
丸正圧送ポンプ号 5分24秒 川田龍神丸



次回は29日午後1時からうるま市石川多目的ドームで昭和32年生旧盆大闘牛大会。


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