【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

屋慶名闘牛大会

屋慶名闘牛大会(主催:与勝・新屋慶名闘牛組合)が1日午後1時からうるま市与那城の屋慶名闘牛場で行われた。

県内各地からの闘牛ファンや観光客など約400人がつめかけ、次々に繰り広げられた8組(2組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。今年3回目の野外闘牛だった。汗ばむ陽気の中、激しく押し合う二頭の巨体に観客の目は釘付けとなり、勝負が付く迫力場面では歓声やどよめきが再三だった。

注目を集めた結びの一番は、嵐気流が大勝神龍を下し、通算勝利を20勝の大台に乗せた。古豪嵐気流の面目躍如となる素晴らしい集中力を見せた一番。序盤は互いに相手の出方を伺い、小刻みなツキ、ワリの応酬となった。神龍のワリ技が勝り、嵐気流の体勢が一瞬グラリとする場面もあったが、対戦開始4分過ぎ嵐気流が一気の攻勢に出た。飛び込むような鋭い押し込みを炸裂させると神龍はあっという間に後退し、柵際に押し込まれた。何とか逃げ場を探す神龍だったが、嵐気流の二の矢の押し込みが決まるともろくも横転した。
屋慶名闘牛大会
嵐気流(左)の強烈な押し込みで体勢を崩す大勝神龍。

嵐気流が上からのしかかる形となったが、勢子総がかりで二頭を引き離し、ようやく勝負に幕。ハプニング決着に会場は大いにわいた。

2番戦は古堅花形(旧名松田3号)と南星ガサミの対戦だったが、ガサミの猛攻をしのいだ花形が9分余で見事な腹取りを決め、完勝した。
屋慶名闘牛大会
古堅花形(左)に腹取りを決められ、敗走する南星ガサミ。

4番戦も大激戦で会場をわかせた。終始ギネス信号が小鉄花形を攻め、ワンサイドの展開。ギネス信号が3分余、粘る小鉄花形に強引な腹取りを決めた。
屋慶名闘牛大会
小鉄花形(右)を柵際に押し込むギネス信号。


次回は8月8日午後1時からうるま市石川多目的ドームで夏の全島闘牛大会。中量級と軽量級優勝旗争奪戦を目玉に新設された “ニュービッグイベント”の登場だ。

屋慶名闘牛大会

優 勝: 嵐気流
殊勲賞: 古堅花形
敢闘賞: 大福トガイー
技能賞: ギネス信号

対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
嵐気流 5分08秒 大勝神龍
古堅花形 9分54秒 南星ガサミ
長堂畜産悠人号 不戦 天願トガイー
ギネス信号 3分04秒 小鉄花形
ドラゴンレッド 0分24秒 東石川ボーヌー
義志久一号 不戦 武  将
上地花形 3分54秒 美佐剛力
恩納号 4分46秒 ゲッターボーイ
大福トガイー 9分48秒 小次郎
神風桃太郎 1分24秒 松堂一号

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