平成28年うるま市闘牛大会

沖縄県闘牛実況アナウンサー伊波大志

2016年02月24日 17:27



復活なるか!
あんやん(元梨夢神)




2番戦のキングパンダにも注目

 平成28年うるま市闘牛大会(主催・うるま市闘牛組合連合会、後援・沖縄タイムス社)が28日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われる。
地元うるま市から16頭、他組合から4頭合計20頭による10取組が予定されている。新顔や久々となる出場牛が目立つ構成。“大会名”にも新鮮さが感じられ、明日のスター牛を発掘する楽しみがあるが、注目の的は結びの一番に登場するあんやん。元名が梨夢神(りむじん)、闘牛ファン周知の強豪で長い休養期間を経て1年9ケ月ぶりの復帰となる。どんな戦いを見せてくれるのか、興味津々だ。

入場料は大人2500円(女性は2000円)、中高生1000円。小学生以下は無料。

「結びの一番」 あんやん 対 煌 

あんやんの初場所は2012年9月石川大会。技牛の松田竜神を右からのカケ押しで圧倒し、華々しくデビュー戦を飾った。2戦目は独眼龍正宗、3戦目は徳田若力と快勝の連続。地力のある相手に前半は余裕十分の守りで応戦し、相手の呼吸が乱れるや否や一気に攻め込む強い勝ち方で闘牛通を唸らせた。4戦目が最初の関門(雷電若力)だったが、徳之島の強豪を相手に堂々の奮戦。31分に及ぶ大熱戦の末、最後は怒涛の押し込みからの腹取りで完勝した。2014年春の全島で浜川闘神王に楽勝し、5戦全勝。この時点でと中量級ホープ牛の座を獲得し、一気にトップグループ入りした。しかし、この後徳之島に渡り、ビッグマッチの噂があったが、結局一戦もせず昨年沖縄復帰。この間長い休養となっているが、牛自身は“成長期”の真っ只中、ここまで慎重な調整を続けていたと見られる。久々の出場となるが、一皮向けた強さが感じられるか、要注目だ。

煌(きらめき)は徳之島からの移籍牛(徳之島名は煌羅滅鬼)。みつる将軍、トラムクーパンダなどに勝ち、勢いを付けて2014年春の全島に出場したが、徳昇龍に敗れた。同年再び徳之島へ。昨年また沖縄に戻るなどいそがしい動きとなっているが、昨年11月具志川で闘将ポコパンを破り、復帰場所を飾っている。攻守兼備の試合巧者だけに、久々のあんやんの動き次第では、勝機があるだろう。

「2番戦」 キングパンダ 対 常勝会鬼若 


キングパンダは徳之島からの移籍牛で沖縄初場所。昨年5月4日に行われた第13回全島軽量級優勝旗争奪戦伊仙町大会の大関戦(2番戦)に出場し、共同電設一撃をわずか52秒で撃破した。デビューから2連勝としたが、巷間の評価も高く、沖縄での動きは注目を集めそうだ。

常勝会鬼若は昨年11月具志川以来3ケ月ぶりの登場。天刃花形を下しているので、調子は上向きだろう。絶好調(2014年5月春全島で軽量級王座挑戦)の動きに近づいておれば、期待が持てる。