胡屋闘牛大会

沖縄県闘牛実況アナウンサー伊波大志

2015年09月20日 17:28



 
重撃、復帰場所を快勝


 胡屋闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が20日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
県内各地からの闘牛ファン約500人がつめかけ、次々に繰り広げられた9組(1組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。紅白の陣営に分かれての取組だったが、紅組が全勝した。また、10分超の戦いは1組だけで、他は5分前後の短期決戦オンパレードとなり、勝負が決まる場面ではどよめきや歓声の連続だった。

徳之島から帰還した巨漢牛同士の対戦で注目を集めた結びの一番は重撃(旧名は闘天大名)が雲竜ゆうきを下し、復帰場所を飾った。体重1100kgの巨体同士の激突は、序盤から豪快な割り技の応酬となり、交角の音が会場に響き渡った。息をのむ大迫力場面となり、観客の目は両牛に釘付けとなった。ここでまさかのハプニング。雲竜ゆうきが反動を付けて左角で豪快に打ち込んだ瞬間、その左角が折れて吹き飛んだ。場内に大きなどよめきが起きたが、雲竜はひるまず戦いを続行。両牛体勢を入れ替え、ここから一進一退の攻防に。雲竜のすさまじい闘志に重撃も押され気味となる場面もあったが、次第に重撃の攻勢が鮮明となった。勝負が動いたのは4分過ぎ。疲れの出た雲竜の足元が一瞬乱れるや否や、ここを勝機とばかり重撃が前進した。雲竜は後退を始め、なおも重撃が出ると、雲竜たまらず敗走。最後はあっけなく勝負に幕が降りたが、雲竜には何とも不運な敗戦となった。徳之島でチャンピオンになったこともある実力牛重撃は、この勝利で再び大きな注目を集めることになりそう。

2番戦の南武牛皇も徳之島からの復帰場所を楽勝し、ここから再度の上昇をめざす。

3番戦に登場した有望牛の声高い辺土名牛まる は期待どおりの圧勝で観客をわかせた。
胡屋闘牛大会

優  勝:重 撃

対戦結果 左側が勝牛

牛 名   対戦時間   牛 名
重 撃   4分59秒   雲竜ゆうき →動画
南武牛皇   0分32秒   亜華熊猫 →動画
辺土名牛まる   4分16秒   一撃キング→動画
当原戦士   23分34秒   龍剣
友羽総業ランボー   不戦   プリウス
大福大海   0分12秒   大進白狼
島(マチー大城)嵐   8分39秒  琉 桜
剛修美宝   1分13秒   白美神
大福大空   5分52秒   必殺仕事人
昆布岩石   4分32秒   勇士パンダ

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