新屋慶名闘牛大会

沖縄県闘牛実況アナウンサー伊波大志

2015年01月18日 17:16



モア、快勝
沖縄移籍を飾る


大力皇圧勝!




 新屋慶名大闘牛大会(主催・新屋慶名闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が18日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
今年4回目の闘牛だったが、県内各地からの闘牛ファンや観光客など約600人がつめかけ、次々に繰り広げられた9組(1組取消)の激戦を楽しんだ。10分を超えた対戦(封切戦)は1組で短期決戦のオンパレードとなった。超快テンポの展開となり、戦う牛の動きも普段以上にスピーディーに見えたが、敗走シーンが多発し、二頭の牛が重ね餅で柵に激突する大迫力場面も再三だった。
その都度場内に大きなどよめきが起きていたが、観客の目を釘付けにしたのは唯一熱戦となった封切戦。舟田ヒーゲーとモアが切れ目なく押し合いを繰り広げ、一進一退の攻防に。序盤から中盤8分過ぎまではヒーゲーが右からの強いカケでモアの前進を止め、モアの疲れを待ったが、モアの動きは鈍らなかった。モアは時折、首をねじられたまま逆にヒーゲーを押し込むなど、次第に攻勢を取り返した。勝負が急展開したのは14分過ぎ。満を持すように、モアが下から跳ね上げるように鋭く押し込むと、瞬く間にヒーゲーは柵際に後退させられた。何とか体勢を立て直そうとするヒーゲーだったが、間髪を入れずモアの強烈な腹取りがものの見事に決まった。最後はあっけない幕切れとなったが、見応え十分だった。モアは徳之島からの移籍牛で沖縄初場所を白星で飾った。

注目を集めた結びの一番、大物の呼び声高い大力皇と地力のあるふみや一撃(旧名は徳田若力)の対戦はふみや一撃の闘志不足で大力皇がわずか46秒で圧勝した。対戦開始と同時に両牛小刻みな押し合いとなったが、20秒過ぎに一撃がもろくも敗走。これを猛追した大力皇の豪快な腹取りが決まり、場内をわかせた。大力皇は無傷の三連勝、次戦は一段と注目を集めることになりそう。
対戦動画が見られますhttp://togyu.ti-da.net/e7169997.html 次回は2月22日午後1時からうるま市石川多目的ドームで旧正月大闘牛大会。

新屋慶名闘牛大会

優  勝:大力皇
殊勲賞:モア
技能賞:新竜会黄金

対戦結果 左側が勝牛
牛 名  対戦時間  牛 名
大力皇  0分26秒  ふみや一撃 →動画
山栄一力  0分31秒  将天狼
キング  取消  九紋龍
亜華熊猫  0分06秒  長堂畜産次男坊
風神2 7   キング  0分25秒牛頭若力
新竜会コブラ  2分57秒  オオカミ →動画
大進白狼  0分26秒  大福大空 →動画
新竜会黄金  4分56秒  肝高きゃら
武装戦線白星  1分44秒  ゆりあ花形
モア  14分16秒  舟田ヒーゲー →動画

関連記事