石川大闘牛大会

沖縄県闘牛実況アナウンサー伊波大志

2014年06月17日 18:24



大物登場!
22日、石川ドーム





 水無月若手オールスター石川大闘牛大会(主催・石川闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が22日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われる。
今年14回目の闘牛。主催組合や県内各地から選抜した一線級を含む22頭による11取組が予定されている。大会名どおりデビュー牛、2勝以下の若手牛が出場牛の半分を占め、新鮮さが際立っている。明日のスター牛を発掘する楽しみがあるが、目玉は結びの一番に登場する東立成号(旧名だだ吉三郎)。次期全島一(王座)に最も近いといわれる大物で約1年ぶりに登場する。闘牛ファンには見逃せない大会となりそう。入場料は大人3000円(女性は2000円)、中高生は1000円(小学生以下は無料)。

「大一番」 東立成号 対 ブルージュニア 

東立成号は13ケ月ぶりの出場。昨年5月の春全島で元全島一チャンピオンゆかり号(三代目)を9分余で下したが、その後長期休養を取っている。前回の体重は1050kg、分厚い胸板と太い首、典型的なパワー体型でデビュー(2012年10月)からの4戦全勝も納得の感。これまで竜輝若鷹丸、勝進龍、豪剣荒富士などの新進気鋭を撃破したが、この3頭とはいずれも無敗同士の対決だった。勝ちっぷりも申し分なく、潜在力の大きさを強烈にアピールした形となり、早々と全島一候補に躍り出ている。休養明け、どんな動きを見せるのか、大いに注目したい。

ブルージュニア(旧名は松力ブルで前回の体重は1030kg)は徳之島から移籍牛。今年3月胡屋が沖縄初場所で、不死鳥(5月春全島で古堅モータース若力と引分け)に敗れている。2戦目は調子が上がることが予想されるが、相手は超大物だけに苦戦は免れない。兎にも角にも、相手のスキを突き、一発大逆転を狙うのみ。

「中量級特番」 新力同志号 対 トラムクーパンダ 

旧正月準全島で勝進龍に敗れ、デビューからの連勝が4で止まった新力同志号(旧名大和産業若力)は3月石川でホワイトドラゴンを破って復活。ここで手堅く連勝して、再度“上昇気流”に乗ることができるかどうか。

トラムクーパンダは今年、元旦闘牛で浜川闘神王を下していいスタートを切ったが、3月読谷で松田煌に完敗。それまでの実績(11勝3敗)を考えると、首をひねる負け方だっただけに、今回は正念場となりそう。

「指名特番」 大進シャネル 対 優力也 

前回(昨年9月、不動明王戦)、畳み掛けるような集中力が光ったシャネル(2勝)。今回上げ潮の相手を迎えたところで“真価”が見られるか、要注目だ。

優力也は今年に入って北部で2連勝(屋部風神、南の大福)。2戦とも短時間の快勝だった。“勢い”が付いており、期待できそうだ。

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