東日本大震災復興祈願チャリティーマッチ大闘牛大会

沖縄県闘牛実況アナウンサー伊波大志

2012年03月11日 21:15

花夢丸力、風神荒獅を下す!
逆襲の腹取り一発決まる


柵際で風神荒獅(左)に腹取りを決める花夢丸力。
 
 東日本大震災復興祈願チャリティーマッチ大闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合)が11日午後1時からうるま市の石川多目的ドームで行われた。

県内各地からの闘牛ファンや観光客など約1500人がつめかけた。
大震災一周年に当たった11日はメモリアル行事が各地で行われたが、今闘牛大会でも会場内での募金活動、義援金贈呈、大震災発生時刻での黙祷があった。一年前に起きた未曾有の大災害の記憶を新たにする一日となった。10組(1組は不戦勝)の対戦が次々に繰り広げられ、勝負が付く場面では場内から何度も大歓声が起きた。勝牛が意気揚々と引き上げる際には大きな拍手が送られるなど観客は延々2時間30分わたって闘牛の迫力を満喫した。

注目を集めた結びの一番は花夢丸力が風神荒獅を下し、場内をわかせた。丸力の集中力が光った。両牛、対戦開始後30秒までは互角の攻防だったが、その後突き、掛け押しの連続技で荒獅が攻勢を取り、丸力を後退させる場面となった。荒獅のファンの歓声がひときわ大きくなり、勝利を手繰り寄せたかに見えたが、ここでまさかの形勢逆転。押し込んだ荒獅が突然バランスを崩した。荒獅が一瞬膝を突き、体勢を崩した場面を丸力が見逃さなかった。飛び込むような丸力の押し込みで荒獅は軽々と柵際に運ばれ、間髪を入れず丸力の腹取りが決まった。二発目を逃れた荒獅だったが、もはや戦意なし。両牛が再び対峙する場面がないことを確認した審判の旗がさっと丸力に上がり、丸力の勝利が決まった。“一発”の強さは闘牛界屈指と言われた花夢丸力がワンチャンスをものの見事に生かし、通算6勝目を挙げた。

次回は18日午後1時からうるま市石川多目的ドームで伊波闘牛大会。

東日本大震災
復興祈願チャリティーマッチ大闘牛大会


優 勝:花夢力丸

対戦結果 左側が勝牛

牛 名        対戦時間     牛 名

花夢力丸       1分40秒    風神荒獅 →動画

トラムクーパンダ   2分35秒    常勝会天電 →動画

毅 龍         2分16秒     雲龍力丸

けんたろう    22分58秒      風神武蔵

それいけ白龍    1分29秒    不動明王

大福トガイー    9分02秒    龍星突撃一也號

龍天龍ワイド    不戦    いつもスマイル朝也花形

古堅モータース若力    2分27秒    花富士 →動画

だだ吉太郎   21分09秒    有心輝龍

昆布青年団刃牙    8分16秒    つばさ丸

一心盛トガイー    0分55秒    大屋クワアサピー

関連記事