【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第104回秋の全島闘牛大会

第104回秋の全島闘牛大会


 
第104回秋の全島闘牛大会


第104回秋の全島闘牛大会

 
白眉は快勝で王座奪取!
 


 第104回秋の全島闘牛大会(主催・沖縄県闘牛組合連合会、後援・沖縄タイムス社)が8日うるま市石川多目的ドームで行われた。
県内各地からの闘牛ファンや観光客など約3500人の観客がつめかけ、延々3時間にわたって次々に繰り広げられた13組の対戦に見入った。闘牛界屈指の強牛同士の激突は見ごたえ十分。轟音のような大歓声が何度も上がり、観客は闘牛のだいご味を満喫した。
注目を集めた3つのタイトルマッチの結果は、重量級(全チャンピオンの王座返上よる決定戦)で東立成号が一年ぶりにチャンピオン復帰。中量級は闘将ハヤテが15戦全勝で10回目の王座防衛に成功した。軽量級は挑戦牛の古堅モータース☆白眉が現王座の準風巧を破り、新チャンピオンに。3番とも息をのむ激戦で会場はわきにわいた。

最強牛を決める重量級は結びの一番で行われた。東立成号と一撃ガン太が対戦開始と同時に火花散る激しい押し合いなり、観客の目をくぎ付けにした。十数秒間は互角の押し合いだったが、次第に東立成号の出足が優った。右、左と強引なハネ上げを連発しながら前に出ると、ガン太はずるずると後退。下がるガン太の腰が引けたところに東立成号の怒涛の一発がさく裂すると、ガン太の上体が一瞬宙に舞い上がり、あっという間に体勢が崩れた。ここを勝機と東立成号が腹取りを決めると、たまらずガン太が敗走した。まさに電撃速攻、対戦タイム1分4秒で東立成号が文句なしの圧勝を収めた。東立成号は8勝1敗。

中量級(防衛戦)も会場をわかせた。序盤は、水平気味に湾曲した鋭い角を持つ金太郎が善戦。ハヤテの前進を食い止めたが、間もなく首力で優るハヤテの攻勢が鮮明となった。金太郎にカケを決め、ぐいぐいと押して出る場面が増えた。2分過ぎからは金太郎は防戦一方に。対戦開始4分過ぎ、ハヤテが強引な押し込みからの腹取りに出ると金太郎はもろくも敗走。ハヤテは15戦全勝、10回連続防衛の大記録を達成した。

軽量級(防衛戦)は、無冠の帝王の異名があった古堅モータース☆白眉が予想どおりの強さ発揮。安定感たっぷりの戦いでチャンピオンの準風巧をほんろうした。巧もよく持ちこたえ、反撃を機を伺っていたが、4分過ぎ白眉の強烈な腹取りを残せず、完敗を喫した。白眉は7勝目(1敗)で念願の新王座を獲得した。

4番戦は、次期「全島一」挑戦牛の選びに大きな影響を与える大一番。
新力同志號と重撃の巨漢対決は、見ごたえ十分の押し合いとなった。
対戦開始から5分間は互角の攻防だったが、次第に同志號の勢いが優り、重撃防戦の場面が増えた。
対戦開始7分過ぎ、敗色を悟るかのように重撃がいきなり戦列を飛び、激戦に幕が降りた。同志號は6連勝となり、10勝目。
次期王座挑戦牛に高らかなノロシとなった。

第104回秋の全島闘牛大会

優 勝:東立成号
殊勲賞:新力同志號
敢闘賞:武捷龍
技能賞:伊集若力

対戦結果 左側が勝牛

牛 名  対戦時間  牛 名
東立成号  1分04秒  一撃ガン太 →動画
闘将ハヤテ  4分29秒  金太郎 →動画
古堅モータース☆白眉  4分37秒  準風巧 →動画
新力同志號  7分36秒  重 撃 →動画
武捷龍  2分41秒  蜂男トガイー来夢
有心富士若  11分44秒  東昇黒天王
龍神アグレ號  5分16秒  剛力天神丸
嘉良来亥背白  14分18秒  謝名サイヨー
伊集若力  17分03秒  荒天真優葉
清風王道  8分50秒  無后家牛
龍天龍鬼丸  6分01秒  牛魔王
伊良皆圧送魁皇  5分18秒  釼 神
モ ア  8分27秒  松田赤鬼

同じカテゴリー(過去の結果)の記事