【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第10回うるま祭り闘牛大会

第10回うるま祭り闘牛大会
第10回うるま祭り闘牛大会


上位進出をかけて決戦

第10回うるま祭り闘牛大会


第10回うるま祭り闘牛大会



 迫力満点の闘牛が無料で見られる「祭り闘牛」の季節がやってきた。
今年も昨年同様、大会の3連発(18日うるま市、読谷村と今帰仁村は25日)。まだ闘牛を体験したことがない方には絶好の機会となるだろう。その第1弾、第10回うるま祭り闘牛大会(主催・うるま祭り実行委員会、後援・沖縄タイムス社)が18日午後2時からうるま市石川多目的ドームで行われる。県内でもっとも闘牛が盛んな地域とあって、例年闘牛ファン納得の編成となるが、今年も激戦必至の10取組が予定されている。中でも注目のカードは終盤の2組。“荒技”速攻を得意とする牛同士の対戦は観客の目を釘付けにするだろう。

「結びの一番」 康荒一撃 対 天心タイガー 

両牛共に今回が3戦目。発展途上の牛同士の対戦となるので、技の応酬より、「スタミナ」を競う戦いが予想される。押し合い、もみ合いの後、どちらの持久力が優るか。5分を過ぎたあたりのスタミナで決着と見る。
康荒一撃は今年の3月胡屋大会(4番戦)で白星デビュー(相手は武士)。2戦目は6月、相手の実力牛アグレ琉王の闘志不足でタナボタの楽勝となった。自身の形のよい鋭い道具(角)を使いながら前進した場合はかなりの戦力を見せるが、まだ接戦の経験がなく、防御の堅い相手との戦いは未知数だ。しかし、これから一戦毎に力を付ける可能性が高く、早めに集中力を強化できれば、来年大幅なランクアップが期待できる。
天心タイガーは徳之島からの移籍牛(旧名はサーベルタイガーキング)。14年10月の徳之島全島大会で新神風を破ってデビューしたが、2戦目に白天トガイー(今年5月の徳之島全島大会)に敗れ、戦績は1勝1敗。再始動となるが、稽古を重視する徳之島闘牛のレベルを勘案すると、この牛の「戦力」を割り増しで考えた方がよさそうだ。ふたを開けての楽しみがある。

「2番戦」 九紋龍 対 大清号 

九紋龍は8月夏の全島闘牛大会で軽量級王座決定戦に進出。しかし、見せ場を作れないまま敗退し、千載一遇のチャンスを逃した。今回は再起戦となり、関係者は気をもむことになるが、負けた後も全力を出すタイプなので期待が持てる。序盤の猛攻に定評があり、会場をわかす人気花形牛の一頭。徳之島、沖縄通算8勝4敗の戦歴。

大清号(旧名は不知火一華號)は無傷の4連勝で臨んだ旧正大会で敗北(相手は辺土名牛  )し、その後は一進一退。大清号も集中力は非凡で、ツボにはまったときの攻めは目を見張るものがある。この辺で好調時の“勢い”を取り戻したいところだが、内容はともかく「白星」が特効薬だろう。15分超の戦いの経験があるので、九紋龍の攻めを5分間持ちこたえれば、勝算が高まると予想する。


同じカテゴリー(大会スケジュール)の記事