【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

H25夏の全島闘牛大会

H25夏の全島闘牛大会


謝名親方が軽量級奪取!

H25夏の全島闘牛大会


ハヤテは3度目の防衛成る
夏の全島闘牛、迫力場面連発

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 平成25年夏の全島闘牛大会(主催:県闘牛組合連合会、後援・沖縄タイムス社)が11日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
中量級(970kg以下)と軽量級(850kg以下)のダブルタイトルマッチが行われるビッグイベントとあって県内各地からの闘牛ファンや観光客など約2000人がつめかけた。主催者、来賓のあいさつなど恒例のセレモニーの後に対戦の火ぶたが切られた。次々に10組の熱戦が繰り広げられ、迫力場面続出となった。その都度場内は大歓声に包まれ、観客は延々2時間にわたって闘牛のだいご味をたっぷりと堪能した。

注目のタイトルマッチ(中量級、軽量級全島一優勝旗争奪戦)の結果は、中量級チャンピオンの闘将ハヤテが3度目の防衛を果たしたが、軽量級は挑戦牛の琉仁謝名親方がチャンピオン嘉良来亥背白を激戦の末に下し、新チャンピオンとなった。

軽量級は大方の予想を覆す決着。下馬評で優位に立っていた背白が親方のガン角(水平に湾曲し、攻め、守り両方で威力を持つ)に前進を阻まれる展開となり、戦いは終始親方のペースで進んだ。背白の額、顔面に親方の鋭いガン角がピタリと吸い付くように当たり、押して出るのはほとんど親方。背白は防戦一方となり、次第にスタミナを失くしていった。対戦開始15分過ぎからは場内のあちこちでざわめきが起き始めたが、背白の粘りに期待する観客の声援も出て、両牛まさに死闘の様相となった。18過ぎ、最後の力を振り絞るように親方が押して出ると、背白が組み合っていた頭を一瞬放し、一呼吸置くや否や脱兎のごとく敗走。これを猛追した親方が柵際で豪快な腹取り一発を炸裂させ、勝負を決めた。前場所黒星だった親方が大劣勢を覆す形で見事な王座奪取となった。

中量級はハヤテの圧勝劇。破竹の7戦全勝の勢いからタイトル防衛が有力視されていたが、予想を上回る大勝だった。対戦開始早々から自信満々で力強く前進を始めたハヤテの気迫に押され、挑戦牛の古堅モータース喜神はたじたじ。対戦開始2分過ぎ、ハヤテが左から角を打ち込むように強烈なカケ押しに出ると喜神はあっという間に柵際に押し込まれた。間髪を入れず、ハヤテが爆発的な腹取りを叩き込むと、喜神は高々と担ぎ上げられ、一瞬にして勝負に幕が降りた。ハヤテのすさまじい電撃速攻に観客は度肝を抜かれたように唖然。大きなどよめきが起き、ハヤテの強さに感嘆の声しきりだった。

今大会もっとも人気を集めた7番戦は、だだ吉優輝が泰貴笑軍に粘る展開を許さず、文句なしの腹取りを決め9分余で完勝した。

H25夏の全島闘牛大会


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夏の全島闘牛大会

中量級全島一:闘将ハヤテ
軽量級全島一:琉仁謝名親方
殊勲賞:あみひろ号
敢闘賞:川風三銃士
技能賞:だだ吉優輝

対戦結果 左側が勝牛

牛 名        対戦時間       牛 名

闘将ハヤテ     2分25秒      古堅モータース喜神 →動画へ

琉仁謝名親方   19分11秒     嘉良来亥背白 →動画へ

けんたろう      2分54秒      一心力

あみひろ号      4分19秒      隆羽白鵬

梨夢神        3分11秒      独眼竜正宗

川風三銃士    11分47秒      大福武武

だだ吉優輝     9分03秒      泰貴笑軍 →動画へ

徳田若力       1分38秒      風神帝王

不動心        12分54秒     れもん壱瑠

雷神勇志パンダ   8分46秒     琉球朱雀

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