【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第98回秋の全島闘牛大会

第98回秋の全島闘牛大会
大激戦で場内をわかせた軽量級優勝旗争奪戦。闘将☆メカ(左)が怒涛の押し込みで金功重機白王を攻める。                        =うるま市石川多目的ドーム=

第98回秋の全島闘牛大会
激戦を制し、沖縄全島一となった東山優武勝。

優武勝、激戦を制し、         新チャンピオン!

中量級はハヤテ、軽量級はメカが防衛


 県知事杯争奪・第98回秋の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会)が11日からうるま市石川多目的ドームで行われた

闘牛界のオールスターが勢ぞろいするビッグイベントとあって県内各地からの闘牛ファンや観光客など約4000人がつめかけた。対戦開始前の11時30分から主催者や来賓のあいさつなど恒例のオープニングセレモニーが行われ、定刻どおり正午に対戦の火ぶたが切られた。13組の激戦が次々に繰り広げられ、迫力場面続出となった。勝負が付く場面では敗走する牛が勢い余って観客席に飛び込まんばかりの大迫力。そのたびに大歓声が起き、観客は延々3時間にわたって闘牛のだいご味を堪能した。

注目を集めた3つのタイトルマッチは中量級と軽量級が現チャンピオンの防衛となったが、最強牛を決める全島一優勝旗争奪戦では新チャピオンが誕生した。

結びの一番で行われた全島一優勝旗争奪戦は5度目の防衛をめざす荒風号と最強挑戦牛の声高かった東山優武勝が激突した。戦いを優勢に進めたのは荒風号。対戦開始早々から強靭なカケ技(相手の首を曲げる力技)を繰り出した。優武勝の顔が時折上を向くほどの威力で、優武勝の動きは完全に封じられた。程なく荒風号がぐいぐい押して出るかと見えたが、優武勝も四肢を踏ん張って必死の防戦。この展開が延々20分余も続いた。勝負が急展開したのは24分過ぎ。疲れた両牛が組み合っていた頭を離した一瞬、優武勝の小さな割り技(左右に角を振る)が荒風号にヒットした。大きな打撃ではなかったが、スタミナを完全消耗していた荒風号がたまらず敗走。場内に大歓声が起き、ようやく熱戦に幕が降りた。勝った優武勝も追撃する余力はなく、まさに両牛死力を振り絞った戦いだった。優武勝は9戦全勝でタイトル奪取。

もっとも見応えがあったのは軽量級タイトルマッチだった。闘将☆メカと金功重機白王がリング狭しと、手に汗握る大激戦を展開した。12分余の攻防だったが、大方の予想(挑戦牛優勢)を覆す形で、メカが豪快な腹取りを白王に決め、初防衛を果たした。

中量級はハヤテが前中量級王座古堅モーターズ号の序盤の攻めを持ちこたえ、5分余で快勝。こちらも初防衛に成功した。

県知事杯争奪
第98回秋の全島闘牛大会

優  勝:東山優武勝  
殊勲賞:赤とんぼ
敢闘賞:北真皇虎
技能賞:龍天龍鬼丸

対戦結果 左側が勝牛

牛 名          対戦時間      牛 名

東山優武勝      24分43秒     荒風号 →動画

闘将ハヤテ       5分28秒     古堅モーターズ号 →動画

闘将☆メカ       12分59秒     金功重機白王 →動画

風神嵐獅        0分08秒      純新力成號

豪剣荒富士       0分53秒     常勝会力丸→動画

赤とんぼ        18分31秒     それいけ台風

けんたろう        2分46秒     ダイナマイト一撃

北真皇虎        20分34秒     徳昇龍

一心力          1分18秒     ミツケ紅雲

アグレ優志號      8分41秒     毅 龍

龍天龍鬼丸      26分00秒     東昇ドラゴンズ

渡具知カキヤー     2分22秒     大福トガイー

新力天心龍マルモ   8分34秒     南西龍パンダ

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