父の日大闘牛大会
指名特番戦の攻防
リング中央で激しい腹取りの応酬を繰り広げる龍天龍甥に丸(左)と豪剣パンダ
鬼丸、豪剣パンダに快勝!
古堅モータース☆若力は雷神天王に圧勝
父の日大闘牛大会(主催・古堅闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が17日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
対戦の合間に軽トラックやカラーテレビなど豪華な賞品が数多く当たるお楽しみ抽選会を挟む人気イベントとあって県内各地からの闘牛ファンや観光客など約2300人がつめかけた。すり鉢状の観客席はほぼ埋まり、観客は次々に繰り広げられた11組の対戦に見入った。期待通りの激戦連発となり、場内がどよめきに包まれる場面も再三。延々3時間にわたって観客は闘牛のだいご味をたっぷりと堪能した。
もっとも見ごえがあったのは結びの一番前に行われた指名特番戦だった。龍天龍鬼丸と豪剣パンダが一進一退の攻防を展開し、会場をわかせた。先に攻め込んだのはパンダ。対戦開始3分、右からの強烈なカケ押しで鬼丸を柵際に押し込んだ。目にも留らぬ速さで、虚を突かれた鬼丸が一瞬高々とハネ上げられる威力だった。勝負あったかに見えたが、パンダの留めの腹取りが空振りとなり、鬼丸が窮地を脱した。両牛再びリング中央に戻り、また好守ところを替える攻防に。勝負が急展開したのは6分過ぎ。これまで以上にすさまじい腹取りの応酬となったが、この激しい動きで体勢を崩したのはパンダ。傾いたところに鬼丸のなだれ込むような腹取りが炸裂した。たまらずパンダが敗走し、勝負が決した。
大型対決となった結びの一番はリング狭しとばかり豪快な押し合いとなったが、体重で100㎏優る古堅モータース☆若力が雷神天王に圧勝した。デビュー戦を落とした若力は2連勝で完全に立ち直り、上位戦線に割って入る勢いとなった。
徳之島と沖縄の対戦となった6番戦は徳之島牛王世ジャパンがわずか12秒で一心盛トガイーを下した。
王世ジャパンはデビュー戦ながら鮮やかな速攻勝利。有無を言わさぬ勝ちっぷりに場内は大揺れだった。
次回は24日午後1時から今帰仁村営闘牛場で北部闘牛大会。
父の日大闘牛大会
優 勝: 古堅モータース☆若力
殊勲賞: 龍天龍鬼丸
敢闘賞: 屋部笑軍
対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
古堅モータース☆若力 0分49秒 雷神天王 →動画
龍天龍鬼丸 6分58秒 豪剣パンダ →動画
ダイナマイト一撃 4分05秒 新垣ヒーゲー
柿乃花天一 5分23秒 いぶき
龍星若獅子 1分43秒 コーポス岩光力
王世ジャパン 0分12秒 一心盛トガイー →動画
古堅モータース闘新琉 7分58秒 大金星久高
屋部笑軍 19分39秒 有心琉王
立進龍 10分33秒 信統一力
無天爆撃 6分30秒 神風荒蜂
新力天心龍マルモ 0分02秒 カミナリヒーゲー