旧正月準全島闘牛大会
常勝会力丸(左)に腹取りを決める荒風号。
=うるま市石川多目的ドーム=
荒風号3度目の防衛成る!
軽量級成龍號も3回防衛
旧正月準全島闘牛大会(主催・石川闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が29日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。
闘牛界のチャンピオン牛や人気牛などが出場する恒例のビッグイベントとあって約2000人がつめかけた。
優勝旗の返還や来賓あいさつなどのセレモニーの後、10組の対戦が5分ほどの間隔を置きながら次々に繰り広げられた。
体重1トン前後の2頭の巨体がリング(円形対戦場)狭しとばかり激しい押し合を展開した。押し込まれて柵際に詰まった牛が満身の力で押し返す場面では思わず観客の肩が右、左。場内はどよめきの連続となり、観客は延々3時間にわたってたっぷりと闘牛のだいご味を堪能した。
注目を集めた2大タイトルマッチ(全島一、軽量級全島一)はいずれも現チャンピオンが防衛を果たした。
最強牛タイトルマッチとなった結びの一番は王座荒風号が挑戦牛常勝会力丸の攻めをがっちりと受け止め、勝機を探る展開に持ち込んだ。力丸が強い押し込みを見せ、荒風号が何度かバランスを崩しかけることもあったが、その都度荒風号は体勢を立て直した。こう着した戦いが続き、場内からは番狂わせを期待するざわめきもちらほら。しかし、対戦開始10分過ぎに勝負は急展開した。それまで積極的に前に出ていた力丸がスタミナ切れで突然失速。力丸が組み合っていた頭を離すや否や待ってましたとばかり荒風号が猛然と押し込み、柵際で留めの腹取り決めた。荒風号は13連勝で防衛回数を3に伸ばした。
軽量級は湯気の立つような大熱戦に。チャンピオン成龍號の断続的な攻めを全力で食い止める豪剣パンダの攻防は30分余にわたった。まさに一進一退、形勢不明の大接戦だったが、最終場面で闘志を振り絞ったには成龍號。成龍號が4肢を弾ませ、疲れ切った豪剣に飛びこむような押し込みをさく裂させると豪剣は力尽きるように敗走した。成龍號も3度目の防衛を達成し、デビュー以来無傷の8連勝となった。
旧正月準全島闘牛大会
優 勝:荒風号
殊勲賞:金功重機白王
敢闘賞:闘将☆メカ
技能賞:アグレ優志號
対戦結果 左側が勝牛
牛 名 対戦時間 牛 名
荒風号 10分42秒 常勝会力丸 →動画
成龍號 30分32秒 豪剣パンダ →動画
金功重機白王 3分28秒 渡具知新力
一心力 4分13秒 楚辺サイヨー →動画
闘魂勇士ジュニア 3分17秒 東昇舞虎龍 →動画
アグレ優志號 11分57秒 琉昇天力トラトラ →動画
闘将☆メカ 15分10秒 辺土名ハチャー →動画
琉球美宝 不戦 荒風キング
大福百獣王 12分09秒 トシヤキング
徳昇龍 0分29秒 神風桃太郎