【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第96回秋の全島闘牛大会

第96回秋の全島闘牛大会
2度目の”全島一”防衛を果たした荒風号。


 連合会50周年・県知事杯争奪第96回秋の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会)が13日正午からうるま市石川多目的ドームで行われた。
県内各地からの闘牛ファンや観光客など約4000人がつめかけた。”連合会結成50周年”にふさわしい、闘牛界のオールスターがもれなく出場するビッグイベントとあって、普段は利用しない2階席にも観客がずらりと居並ぶ盛況ぶりだった。

主催者や来賓のあいさつ、功労者表彰など恒例のセレモニーの後早速対戦開始。13取組が次々に繰り広げられ、激戦のオンパレードとなった。勝負が付く場面は敗走する牛が勢い余って観客席に飛び込まんばかりの迫力。その都度どよめきや大歓声が起き、観客は延々3時間半にわたって闘牛のだいご味を満喫した。注目を集めた3つのタイトルマッチはいずれも各チャンピオンの“防衛”となった。

結びの一番で行われた最強牛を決める「全島一優勝旗争奪戦」は見ごたえ十分だった。現王座の荒風号と挑戦牛の靖士富士の対戦は序盤から激しい押し合いの応酬となった。対戦開始2分過ぎ、荒風号の一瞬のスキを突いた靖士富士が猛然と押し込むと荒風号はずるずると後退し、あっという間に柵際へ。休まずに出る靖士富士に押され、完全に柵に詰まった荒風号だったが、ここから驚異的な粘りを発揮した。体をくの字に曲げながら必死の防戦。靖士富士は留めの腹取りを決めるチャンスだったが、後一歩が出なかった。呼吸を整えた荒風号が靖士富士を押し返すと、一気に形勢逆転。ここで全力を使い果たした靖士富士が腰砕けとなって後退するや否や脱兎のごとく敗走した。この大逆転劇に場内は大揺れ。ドーム特有の轟音なような大歓声が響く中、荒風号2度目の防衛が決まった。

「中量級全島一」は古堅モーターズ号が終始先手で攻め、挑戦牛常勝会荒波に付け入るスキを許さなかった。7分過ぎ、疲れた荒波に豪快な腹取りを決め、こちらは初防衛を達成した。

「軽量級全島一」は挑戦牛の古堅モータース克関がよく攻め、あわやの場面を何度も作ったが、16分でスタミネ切れ。危ない場面の連続にも闘志を最後まで失わなかったチャンピオン成龍號が大激戦を制した。成龍號は2度目の防衛。

連合会50周年・県知事杯争奪
第96回秋の全島闘牛大会

優 勝:荒風号 
殊勲賞:大嵩写真館号
敢闘賞:闘魂勇士ジュニア
技能賞:伊良皆圧送若頭
対戦結果 左側が勝牛

牛 名    対戦時間   牛 名

荒風号   2分57秒   靖士富士 →動画

古堅モーターズ号  7分38秒   常勝会荒波 →動画

成龍號  16分10秒   古堅モータース克関 →動画

大嵩写真館号  11分09秒   シュン大将 →動画

東山優武将  3分13秒   南国赤桜 →動画

山岳びら   3分59秒   東昇舞虎龍

闘魂勇士ジュニア   7分08秒  ダイナマイト一撃

闘将ハヤテ  11分16秒  不発弾

伊良皆圧送若頭  19分10秒  琉昇天力トラトラ

アグレ優志號  16分18秒  岩光力

金功重機白王  4分29秒  古堅モータース闘新琉

闘将☆メカ    0分59秒      龍星若獅子 →動画

あかりぱかぱか   2分36秒  雲龍力丸

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