【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第95回春の全島闘牛大会

荒風号初防衛成る!
第95回春の全島闘牛大会
”全島一”初防衛を果たした荒風号と牛主の新垣 明さん(左)

第95回春の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会)が8日正午からうるま市石川多目的ドームで行われた。

闘牛界のオールスターが出場するビッグイベントとあって、会場には対戦開始2時間以上も前から続々と観客がつめかた。最後列はすべて立見席となる盛況ぶりで正午前には4000人の観客で会場はぎっしりとうまった。11時30分から開会式があり、県闘牛組合連合会長や来賓のあいさつ、闘牛功労者表彰など一連のセレモニーが行われた。正午から対戦開始となり、13取組が次々に展開された。火花散る巨体激突が繰り返され、1分以内で決着するものや湯気の立つ大熱戦など様々だったが、勝負が決まる場面は観客席に飛び込まんばかりの大迫力。ドーム特有の轟音のような大歓声が何度も起き、観客は延々3時間半にわたって闘牛のだいご味をたっぷりと堪能した。

注目の全島一優勝旗争奪戦(無差別級)はチャンピオン荒風号が挑戦牛の古堅モーターズ号を下し、初防衛を果たした。結びの一番にふさわしい大熱戦となった。序盤から小刻みな割り技を交えた押し合いとなり、5分を過ぎたあたりで早くも両牛の息使いが乱れ始めた。一進一退の攻防が延々と続き、消耗戦となったが、先に疲れたのは古堅モーターズ号。対戦開始15分、スタミナを使い果たしたモーターズ号の足元が乱れるや否やここを勝機とばかり荒風号がぐいと前に出た。たまらず敗走を始めたモーターズを柵際で捉え、強烈な腹取りを決め完勝した。
第95回春の全島闘牛大会
古堅モーターズ号(左)に腹取りを決めた荒風号

中量級タイトルマッチは観客の度肝を抜く決着。対戦開始間もなく、チャンピオン一心力が怒涛の押し込みで挑戦牛東山大力を柵まで運び、間髪を入れず留めの腹取りを決め、圧勝した。逃げ場を失った東山大力が背中からもんどりうって倒れ横転すると会場は地響きのような大きなどよめきに包まれた。→動画

軽量級タイトルマッチも最後はあっと驚く結末だった。18分を超える熱戦だったが、疲れた王座闘将☆メカが敗走するや否や、挑戦牛の成龍号が猛然とこれを追走。柵に詰まったメカに突進すると、大きく跳ね上げられたメカが頭を下にどすんと音を立て転倒した。
第95回春の全島闘牛大会
闘将★メカに腹取りを決めた成龍号(手前)→動画

耳をつんざくような大歓声の中、場内アナウンスが成龍号の勝利を高々に宣言、新チャンピオンとなった。

第95回春の全島闘牛大会 対戦結果

優 勝:荒風号 
殊勲賞:シュン大将
敢闘賞:錦大龍無双
技能賞:トラムクーパンダ
対戦結果 左側が勝牛

牛 名 対戦時間 牛 名

荒風号 15分26秒 古堅モーターズ号

大嵩写真館号 12分37秒 丸石白龍 →動画

一心力 0分27秒 東山大力 →動画

成龍号 18分25秒 闘将☆メカ →動画

シュン大将 8分17秒 常勝会力丸 →動画

靖士富士 1分18秒 風神狙琉邪 →動画

トラムクーパンダ 10分36秒 松クロフネ

魁闘勇士ジュニア 5分12秒 嵐気流

錦大龍無双 16分32秒 不発弾

東昇玄 2分08秒 幸みゆき大力 →動画

金功重機白王 2分07秒 石川タッチュー →動画

荒岩台風 8分13秒 古堅モータス闘琉山

☆克関上昇龍☆ドラゴン龍ソウル 2分09秒 二代目ひとめぼれ →動画

次回は6月12日うるま市具志川の安慶名闘牛場で具志川闘牛大会。

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