【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

旧正月準全島闘牛大会

 旧正月準全島闘牛大会(主催・石川闘牛組合)が6日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。闘牛界の強豪や人気牛などが出場するビッグイベントとあって約2000人がつめかけた。10組の対戦が次々に繰り広げられ、会場は再三大歓声に包まれた。

もっとも見ごたえがあったのは結びの一番前に行われた大型特番戦。
3戦3勝同士、東山優武勝と靖士富士の対戦は、期待どおりの大激戦となった。
両牛、対戦開始と同時にすさまじい腹取りの応酬となり、観客の肩も思わず右、左。大迫力場面の連続となったが、対戦開始1分過ぎに勝負は急展開した。靖士富士が東山優武勝の胸下に潜り込むような怒涛の押し込みで優武勝の前半身を高々と担ぎ上げた。観客席から「ウォー」の大歓声が上がった瞬間、靖士富士の右角先がバキンと音を立て、吹っ飛んだ。二度目の大歓声が起こったが、間髪を入れず、靖士富士はひたすら前へ、前へと押して出た。ずるずると後退した優武勝は、柵際で必死の防戦。体をくの字に曲げながら、辛うじて体勢を立て直すと、今度は優武勝が逆襲の押し込み一発。ハネ上げるような強烈なダッシュだった。猛攻で息の上がっていた靖士富士は、この攻めを残せず、あっという間に体勢を崩し、脱兎のごとく敗走とした。動画へ

わずか2分16秒、息詰まるような展開に会場は大揺れだった。

結びの一番では、ノンタイトル戦ながら全島一チャンピオン荒風号が風神武蔵を下した。武蔵の予想以上の善戦に会場はわいたが、最後は荒風号が豪快な腹取りを決め、貫録勝ちした。

旧正月準全島闘牛大会
風神武蔵(右)に腹取りを決める荒風号。

旧正月準全島闘牛大会
優 勝:荒風号
殊勲賞:東山優武勝
敢闘賞:岩光力
技能賞:成龍號
対戦結果 左側が勝牛

牛 名 対戦時間 牛 名
荒風号 14分12秒 風神武蔵

東山優武勝 2分16秒 靖士富士 →動画

常勝会力丸 1分18秒 闘魂勇士パンダ

旧正月準全島闘牛大会
闘魂勇士パンダ(手前)に腹取りを決める常勝会力丸

成龍號 7分10秒 雷神号篤希号 →動画

不発弾 7分13秒 読谷山中組号

岩光力 20分42秒 東恩納パンダ

琉桜風吹 14分38秒 神風桃太郎

金功重機白王 1分37秒 結愛ちゃんトガイー →動画

舟田花形 5分22秒 トシヤキング

辺土名ハチャー 4分55秒 芽天龍 →動画


次回は3月13日午後1時からうるま市多目的ドームでオールスター春の大闘牛大会。


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