【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第94回秋の全島闘牛大会

 第94回秋の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会)が14日うるま市石川多目的ドームで行われた。

闘牛界の人気牛が勢ぞろいするビッグイベントとあって、県内各地からの闘牛ファンや観光客など約4000人がつめかけ、大にぎわいとなった。
対戦開始前30分から行われた恒例のセレモニー(開会式)の後、正午に対戦の火ぶたが切られた。
5分間ほどの間隔を置きながら次々に合計13組の激戦が繰り広げられた。
思わず息をのむ迫力場面続出に会場は何度も大歓声に包まれ、観客は延々3時間にわたって闘牛のだいご味を満喫した。

注目の「全島一優勝旗争奪戦」は挑戦牛の荒風号がチャンピオンゆかり号を破り、新チャンピオンとなった。

対戦時間1分52秒、荒風号の鮮やかな電撃速攻だった。角でハンデ(ゆかり号の左角は以前に折れて短い)のあるゆかり号が先制するとの見方が大勢だったが、予想に反し序盤から荒風号が飛ばした。
得意のカケ押しでぐいぐい前に押して出ると、たちまちゆかり号は柵際に後退。

第94回秋の全島闘牛大会
一気の押し込みでゆかり号の体勢を崩す荒風号(左)

ゆかり号は一気に柵に運ばれ、もろくも膝をついてしまった。何とか体勢を立て直そうとするゆかり号だったが、荒風号これを許さず留めの腹取り一発。脱兎のごとくゆかり号が敗走し、期待の大一番にあっけなく幕が降りた。

第94回秋の全島闘牛大会
ゆかり号(右)に腹取りを決めた荒風号。

荒風号は徳之島からの移籍牛。沖縄移籍(2009年)後9連勝を果たし、見事な王座奪取を果たした。
ゆかり号は5月に王座に着いた時の闘志が見られず、初防衛に失敗した。

第94回秋の全島闘牛大会
新チャンピオン(沖縄全島一)となった荒風号と関係者の皆さん。

中量級全島一も新チャンピンオンの誕生にわいた。挑戦牛一心力が王者東昇舞虎龍に先制され、序盤は受け身の連続。しかし、対戦開始1分30秒、舞虎龍の一瞬のスキをものの見事に突いた。目にも留らぬ、なだれ込むような腹取りをさく裂させるとあっという間に形勢逆転。舞虎龍を柵に叩きつけ、文句なしの圧勝を収めた。観客の度肝を抜く決着に場内は大揺れだった。

第94回秋の全島闘牛大会
豪快な腹取りを東昇舞虎龍(右)に決めた一心力。

軽量級全島一は闘将☆メカが初防衛を果たした。スロースターターのイメージがあったメカだが、今日は打って変わって果敢な攻め。終始前に押して出て挑戦牛白ガン龍をほんろうした。11分、防戦一方で疲れた白ガン龍の足元が鈍るや否や強烈な腹取りで仕留めた。メカはデビュー以来無傷の7連勝。

第94回秋の全島闘牛大会
闘将☆メカ(左)の腹取りを受け、敗走する豪剣白ガン龍。

第94回秋の全島闘牛大会

優 勝:荒風号
殊勲賞:古堅モータース号
敢闘賞:伊良皆圧送若頭
技能賞:突撃ハリケーン

対戦結果 左側が勝牛

牛 名 対戦時間 牛 名

荒風号 1分52秒 ゆかり号
古堅モータース号 9分09秒 闘天赤富士
一心力 1分52秒 東昇舞虎龍
闘将☆メカ 11分51秒 豪剣白ガン龍
東山優武将 9分22秒 戦闘匠
伊良皆圧送若頭 22分36秒 金功重機号
嵐気流 30分引分 無双花形
山中組富士虎 4分21秒 それいけ兼本白龍
闘魂勇士パンダ 12分26秒 風神武蔵
突撃ハリケーン 15分42秒 荒天花形
芽天龍 15分02秒 貴 力
爆進パンダ 7分18秒 闘龍山
二代目ひとめぼれ 2分04秒 男 桜



次回は28日午後1時からうるま市石川多目的ドームで宜野湾闘牛大会。

同じカテゴリー(過去の結果)の記事