【公式】闘牛 in Okinawa Blog

沖縄の闘牛の様子、結果を速報。「闘牛」とは、 沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように人と牛が戦うものではなく、牡牛が持つ性質(戦いで順位を決める)を用いて、闘牛場で牛同士を人為的にに戦わせるものです。対戦中、牛の側には闘牛士(勢子)が付き、戦いを鼓舞します。闘牛士は対戦中の牛に、それぞれ一人づつ付きますが、対戦場にいる別の闘牛士(複数)が交代で行います。

第93回春の全島闘牛大会

第93回春の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会)が9日正午からうるま市石川多目的ドームで行われた。
12組(1組は不戦勝)の対戦が次々に繰り広げられ、迫力場面続出となった。会場は何度も歓声に包まれ、観客は3時間半にわたって闘牛のだいご味をたっぷりと堪能した。
第93回春の全島闘牛大会
=4000人が観戦した第93回春の全島闘牛大会= 

注目の全島一優勝旗争奪戦は挑戦牛のゆかり号が現王者古堅モータース号を破り、新チャンピオンとなった。
大一番の幕切れは観客があっと驚く結末だった。
両牛、序盤から小刻みな打撃戦となり、バキン、ゴキンと交角の鈍い音が館内に響いた、続いて激しい腹取りの応酬。リング中央で土煙を上げながら回転する両牛に観客の目は釘付けとなった。
第93回春の全島闘牛大会
=力のこもった押し合いを展開するゆかり号と古堅モータース号(右)=
3分過ぎ、モータース号の右からのワリがさく裂すると、突然ゆかり号の左角が折れ、吹っ飛んだ(ゆかり号の角は加工角、4年前に折れたため、成形補強してあった)。大きなどよめきが起こり、会場は騒然となった。勝負あったかに見えたが、ここからゆかり号のまさかの猛反撃が始まった。血がにじむ左角をものともせず、前へ、前へと押して出るゆかり号。まさに鬼気迫る表情でなおも前進すると、ついに古堅モータース号が後退。ここを勝機とばかり、ゆかり号が猛然と飛び込むと、脱兎のごとく古堅モータース号が敗走した。
第93回春の全島闘牛大会
=一気に勝負を決めんと、飛び込むゆかり号(左)=
割れんばかりの大歓声に続いてファンがリングに殺到し、4年のブランクを克服して頂点を奪取したゆかり号を祝福した。
第93回春の全島闘牛大会
全島一最強牛になったゆかり号と牛主の喜友名政光さん(右縁、優勝旗)。


軽量級全島一は丸昇組花形が大激戦を制し、初防衛を果たした。再三再四、挑戦牛の錦大龍無双に腹取りを打ち込まれながらもすさまじい根性で逆転勝ち、会場をわかせた。
第93回春の全島闘牛大会
=錦大龍無双(右)の猛攻を必死に食い止める丸昇組花形=
今大会から新設された中量級全島一は伊良皆圧送若頭と新力號の間で争われ、両牛顔面を鮮血に染める激戦となった。形勢不明の接戦だったが、18分余で伊良皆圧送若頭が勝ち、初代チャンピオンとなった。
第93回春の全島闘牛大会
=伊良皆圧送若頭(右)の腹取りが決まった場面=
下位の対戦の途中で元大相撲横綱の朝青龍が観戦に訪れ、勝牛の背に乗ったり、鼻綱を引くなどで会場をわかせる一幕もあった。

次回は23日午後1時からうるま市石川多目的ドームで石川大闘牛大会。

第93回春の全島闘牛大会

優  勝: ゆかり号
殊勲賞: 拳勝嘩武羅
敢闘賞: 金功重機号
技能賞: 琉昇天力トラトラ

対戦時間 左側が勝牛
牛名 対戦時間   牛名
ゆかり号5分00秒古堅モータース号
拳勝嘩武羅15分16秒大嵩写真館無双
伊良皆圧送若頭18分35秒新力號
丸昇組花形20分15秒錦大龍無双
闘天赤富士4分55秒竜士大力
戦闘匠4分00秒どなん辰之助
石山一美號不戦ゆうけい・一永
風神荒獅8分39秒上里号
金功重機号19分28秒嵐気流
琉昇天力トラトラ12分55秒結愛ちゃんトガイー
一心力4分36秒キング花形
闘将メカ3分24秒ひめゆりGOGO
キング小鉄0分52秒貴花天孫王

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全島大会

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